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2.雑木林のキノコたち(その2) 【平成16年10月25日(月)】      

今年の秋、龍の口山ではキノコの当たり年のようです。森の中は適度な湿気と10月に入ってからの気温の低下によって、キノコの生育に適してきたのでしょうか。たくさんの種類のキノコたちが目を楽しませてくれます。
マツタケやホンシメジなどの商品価値の高いキノコは見つかりませんが、食べられないキノコでもじっくり観察してみるとなかなかきれいで、興味深く感じられます。山歩きの際にちょっと気をつけてみれば、何種類か見つかりますよ。
以下に主なものを紹介します。なお、食べることができると紹介している種類でも、極めてよく似た種類が多く、素人での識別は非常に危険です。龍の口山でも1本食べれば大人が死んでしまう猛毒キノコが見つかっています。キノコの試食は、十分な経験と知識のある指導者のもとで行ってい下さい。
(A.Morimoto)

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ウラベニホテイシメジ(イッポンシメジ科):姿かたちは、惚れ惚れするような立派なキノコ。今や幻のキノコとさえいえるホンシメジを彷彿とさせますが、味のほうはホンシメジには劣ります。これに酷似した毒キノコ、クサウラベニタケのほうが龍の口山には多く見られます。一般の方は見るだけにしておきましょう。 ヒメカバイロタケ(キシメジ科):倒木の上にびっしりと生えていました。一つ一つは薄くて小さなキノコですが、朽木を分解して腐葉土に戻していく過程の大事な役割を果たしているのでしょう。【食・毒不明】
ホコリタケ(ホコリタケ科):養分の多い地面に直接発生する袋状のキノコ。袋の中に胞子が詰まっていて、袋が茶色に色づく頃中からほこりの様に胞子が飛び出します。 ノウタケ(ホコリタケ科):地面から直接発生。熟すと褐色になり、その後乾燥して袋が破れて粉状の胞子を飛ばします。
アミタケ(イグチ科):アカマツ林に多い黄褐色の小型のキノコ。名前のとおり傘の裏面は網状の管孔があります。料理すると赤紫色になってぬめりが出て美味しいキノコです。 クサウラベニタケ(イッポンシメジ科):賞田廃寺奥の薄暗い森の中、あたり一面びっしりと生えていました。姿かたちは大人しく、食べられそうに見えますが、ホンシメジとの誤食が多い毒キノコの代表です。1本食べても激しい嘔吐と下痢を引き起こします。【毒キノコ】
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