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3.雑木林のキノコたち(その3) 【平成16年10月27日(水)】      

今年の秋、龍の口山ではキノコの当たり年のようです。森の中は適度な湿気と10月に入ってからの気温の低下によって、キノコの生育に適してきたのでしょうか。たくさんの種類のキノコたちが目を楽しませてくれます。
マツタケやホンシメジなどの商品価値の高いキノコは見つかりませんが、食べられないキノコでもじっくり観察してみるとなかなかきれいで、興味深く感じられます。山歩きの際にちょっと気をつけてみれば、何種類か見つかりますよ。
以下に主なものを紹介します。なお、食べることができると紹介している種類でも、極めてよく似た種類が多く、素人での識別は非常に危険です。龍の口山でも1本食べれば大人が死んでしまう猛毒キノコが見つかっています。キノコの試食は、十分な経験と知識のある指導者のもとで行ってい下さい。
(A.Morimoto)

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カキシメジ(キシメジ科):アカマツと雑木が混じるところに多数生えています。この秋龍の口山では一番よく目にしたキノコのひとつです。林の中に大きく輪を画くように群生(「菌輪」といいます)しています。色も姿も毒々しさはありませんが、誤食事故の最も多い種類です。十分気をつけて下さい【毒キノコ】 ショウゲンジ(フウセンタケ科):傘は大きなものは直径10センチ以上になる中〜大型のキノコ。名前の由来は、「性賢寺(しょうげんじ)の坊さんが初めて食べて広めたから。」との説があります。幼菌の姿から「虚無僧」という地方名があります。歯切れの良い食菌ですが、猛毒のテングタケ科のキノコに特徴が近いため、初心者の方が食べるのは危険です。
ウスキモリノカサ(ハラタケ科):賞田登山道脇に一本だけ大きく傘を開いていました。傘の表面は薄黄色でつやがあり、傘の裏は真っ黒、ちょっと怪しい雰囲気がするキノコです。 キチチタケ(ベニタケ科):アカマツ林に多い褐色の中型のキノコ。傘の裏のひだを傷つけると、黄色い乳液が出てくるため、この名がつきました。辛味が強く食用価値は乏しいです。
ハツタケ(ベニタケ科):秋一番に発生するという意味で「初茸」と呼ばれます。裏面のひだを傷つけると青カビのような色に変色し、食欲をそそりませんが、香りが良く、鍋物などでは良いだしが出ます。キノコが食べられるか毒かは、外見の印象では絶対に判断することなく、必ず1種類ごとに特徴を覚えて識別しなければなりません。 カラカサタケ(ハラタケ科):日吉神社の近くの森の中、超大型のカラカサタケがゆったりと風に吹かれていました。
【生食は禁物】
ご注意!!


皆さん、キノコの識別は
専門知識が必要です。
よく似たキノコでも
食用キノコと毒キノコがあります。
くれぐれも、
不用意に食べないようにしてください!!

(写真も光線などの具合で実際の色と
異なることがあり、また、キノコの生長過程
により形状などが異なっていることがあります。)
ウラムラサキ(キシメジ科):裏も表も紫色を帯びたきゃしゃなキノコ。日吉神社近くの薄暗い森の中にひっそりと生えていました。
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