北之町夏祭り

北之町恒例の親睦行事・安全祈願行事の夏祭りを行いました。
　　　　　　　　時：平成１９年７月２２日（日）
　　　　　　　場所：琴松庵（きんしょうあん）（ねこあん）


剪定清掃の様子

剪定清掃の様子

夕方６時より岡山市大多羅の

寳泉寺川染博文かわそめはくぶん御住職さんが町内の皆さんの健康と無事故・無災害・
町内の安全祈願をして下さいました。


安全祈願の様子

午後７時より町内の方々が集まって町内の問題点・改善提案など話し合い
楽しく懇親会を行いました。

　懇親会写真提供：４班　大森後藤治様

写真をクリツクしてください。大きくなります。

旧北之町（現在中３丁目）にお住まいの石原英子様に
琴松庵・西大寺の夏祭りについての逸話を書いていただきました。

琴松庵きんしょうあん（猫庵・庵寿さんともよぶ）

記：旧北之町在住　石原英子様

　西大寺の子どもたちにとって楽しい夏休みのスタートは、各町内毎にある
祠ほこらの夏祭りだった。
７月１２日普門院（淡あわ島さま）を皮切りに北之町の庵寿さん・中福五社宮・
新堀のお不動さま・市場町の山口五社宮（権現ごんげん地）・今町の荒鍬あらくわさまＥＴＣ・・・
毎夜楽しいつどいが続く、各町内趣向をこらし、角力や花火・くじ引きなどのほか、
必ず小さいおひねり・・お菓子（お供え）少々もらう。
そして締めくくりは西大寺観音院の夜待だった。
　習字や絵を書いた行燈あんどんを持って浴衣に下駄を鳴らしてお参りした。
その夜の花火も向州が中心、昼から場所とりのござを敷き、時には落ちてくる
花火の空珠からたまや火の粉を、そのござをかぶりながら見物した。
庵寿さんのお座敷は最高の見物席になった。
昭和初期（約７０年前）戦争に入る前の平和な夏の明け暮れだった。
　庵寿さんは代々尼さんがおられ、猫庵の伝説の（求女）妙指尼・胡月尼・
芝（指）月尼さんがおられた。
　室戸台風（昭和９）には、すぐ窓の下を洗う吉井川の大増水で藁わら屋根や
太い材木が流れ寄ってきた危機もあったが、年に一度の夏祭の宵は楽しく、
幻燈げんとうの会をしたり町内の子供達を総動員して、こどもみこしや創作おどりの
輪が近隣町内からもかけつけ皆さんの応援で夜遅くまで賑わった思い出がある。
　中心になった子供たちも今は、はや定年の年頃、今も日々使われている庵の
横の敷石に思い新たな昨今である。

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