操明懐かしの写真館(第39回)

~ かんぴょう ~   動画あり

                 
干瓢(かんぴょう)とは夕顔の果肉を薄くむいで干した乾燥食品ですが、一般的にはこの野菜そのものもかんぴょうといっています。栃木県が全国の95%以上の生産量を誇るようですが、かってはこの地方でもほとんどの農家がかんぴょうを作っていました。私も子どもの頃夏休みになると朝早く畑に行き大きいかんぴょうを選び持って帰っていました。母や祖母が専用の道具を使って上手にむいでいくのをそばで見ていて、物干し竿に干すのは子どもの仕事で兄とよく手伝っていました。果肉の中心部には種があってむげないので薄く輪切りにして種を取り除き生乾きに干して夕食にしていました。また、干さずに生のまま薄味で煮て食べるととろりとした感触で暑い時期によくあいました。今では庭先にかんぴょうを干している光景を見ることはほとんどなくなりましたが、何十年も前に家族と食べたあの味は夏になると懐かしく思い出されます。

                 

かんぴょうはスイカのように球になる野菜です
まず、輪切りにします
道具を使って厚さ1~2ミリの帯状に切ります
天日で乾かせば、紐状のかんぴょうの出来上がり

なお、かんぴょうが出来るまでを動画で見ることができます。
ここをクリック(タップ)してください。 YouTube 5分22秒
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 写真・動画  瀬崎強一  文・萩原正彦

                   

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