三蟠鉄道資料館
大正4年(1915)に開業した三蟠軽便鉄道の開通100周年を記念してオープンした三蟠鉄道資料館が中区江並にあります。当時の三蟠駅舎跡の建物に併設されており、自由に見学できますので立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。
100周年記念式典が行われた翌年平成28年3月5日にオープンした資料館 ガラス越しに外からでも見れます。
右端は三蟠鉄道研究会の内田会長、中央は山崎三蟠鉄道友の会会長、お二人から説明を受ける。
幻の軽便といわれた三蟠鉄道で使用されたドイツケッペル社製蒸気機関車C13号車の模型は実寸の約三分の一の大きさ
真ん中部分 移動展示できるように台車付き
後方部分 運転席には子供が乗れるし発車ベルも鳴る
材料は竹や材木、段ボール等で軽量で担ぐことも可能
大正4年発行の登記権利證書
資金を調達した株券 大正3年6月発行、五株券で弐百五拾円とある
昭和5年発行の定期券で宮道ー国清寺駅 名前と年令に学生と書かれている。下は普通切符の表裏
博覧会帰りの交通アクセスで三蟠鉄道は右下 国清寺発三蟠行は始発4:40最終便は19:30で1日16便とある。
通常は1日12往復だった。
昭和2年頃の機関車でC11号車 2台の機関車で運行していた。貨車で石炭や商品も運ぶ客貨併用で、大正13年の最盛期には年間389,559人の乗客があった。
駅舎で使用されていた石炭ストーブと機関車の移動用のジャッキ
三蟠駅長を務めた平田高一氏(大正5年当時)
資料館館長の平田竹二さん夫妻から資料館への思いや様子を聞く
平田竹二さん(91才)によると自分が元気な間に父が駅長をしていた軽便鉄道の機関車のモニュメントをこの場所に設置したいと思っていた。最初は石製を考えていたが難しく困っていたところ、開通100周年を機に地元の方達が竹と段ボールで作ってはどうかと提案がありお任せした。皆さんのお蔭で立派な模型が出来、長年の夢が叶った。
オープンから5年経つが多くの鉄道マニアやファンの方々が見学に来られ、遠くは東京からも見に来られたという。
見学は自由ですが、説明を聞きたい場合は友の会の山崎会長 TEL. 090-3746-3819 へご連絡ください。
写真 瀬崎強一 文責 萩原正彦
参 考
機関車模型の製作から資料館オープンの式典までの様子を平成27年から28年にかけて操明ホームページに掲載しました。次の写真はその一部です。今では懐かしい思い出の写真です。
操山にある就実森の学校でボランティアによる製作風景
鉄道があった沿線学区の小学生による神輿リレーで最終の操明小児童が三蟠駅のあった旭川河口を目指す
平成28年3月の資料館オープン式典であいさつする平田竹二館長
関係者による記念撮影
なお、上段の写真(左右どちらでも)をクリックすれば、その詳しいページ「蒸気機関車御輿の製作と展示」が開きます。また、下段の写真をクリックすれば、「三蟠鉄道資料館オープン」のページが開きます。