常慶寺住職柳川穆宗
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直(じき)に萬重関(ばんちょうかん)を透(とお)る 青宵(せいりゅう)裡にも住(とど)まらずと続く 鯉が龍門(萬重関)を超えて 天に上がるがその天にも止まらぬ 悟り臭い人間はまだ駄目 |
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亥にまつわる諺 |
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猪も七代目には豕になる。(豕は豚、豚は猪を家畜改良したもの) 変わらないように見えても、長い年月の間には、それなりに変化のあることのたとえ。 豕を憎みて臭さを愛す。 おおもとを憎んでいるのに、そこから派生する事柄には寛大である。 不合理で一貫しない考えのたとえ。 豕を抱いて臭きを知らず。 自分の欠点や醜さは自分ではなかなか気づきにくい。 人のことはよくわかるが、自分のことはわからないもの。 山より大きな猪は出ぬ。 猪か大きいといっても、山より大きいということはない。 自ら得意になっている様子のたとえ。 後先見ずの猪武者。 ただ強いだけで前後の分別もなく、向こう見ずに突進する武者。 思慮分別のない人。 馴染みては猪の子も可愛。 側において慣れ親しむと、猪であっても愛しくなるものである。 どのようなものでも近くにいて親しむと情が移って愛しく思うようになるということのたとえ。 猪の手負い。 たいへん気がたっていることから危険であることのたとえ。 昼寝は八朔まで、火燵は亥の子から。 昼寝は涼しくなる八朔(旧暦8月1日)まで、火燵開きは亥の子(旧暦10月上旬の亥の日)以後にするものだ。 |