米倉博物館


展示NO-N16 「藺草そぐり機」

 藺草の選別機で、長物、中物、下物と分けた、長イは高価で仲買人に引取られ、中物は中継俵の材料となり、下物は染色されてイ縄の材料となった。
 中継俵はこの地方の特産で、織機を備え夜遅くまで機(はた)の音が聞こえていた。
 また、イ縄は買物籠や装飾品に加工され岡山の特産品として全国に出て行った。
 藺草の選別作業は刈取りの終わった直後から始まり、真夏の日照の最中、こも屋根の下で夏休みの子供たちも手伝い家族総出の暑い夏であった。