2005
前略 年の瀬 黄色くなったイチョウの葉がかすかな音をたてて散っている。 やり残したことがないのだろう、草木の年の暮れは静かだ。 人々の足取りは速くなり、新聞に年末大売出しのチラシが増える。 障子の張替え、照明器具の清掃、年末になるとそれぞれの家庭で年末行事が存在する。 ある家庭では故郷への帰省の準備、ある家庭では都会から帰郷する子供や孫を迎える準備。 あわただしさの中に夢と希望のふくらむ季節でもある。 年末といえば、やはり新年のご挨拶となる年賀状の作成がある。 今年はどのようなデザインの年賀状にしようか・・・・・・・・。 あれやこれやと思いを巡らしながら、パソコンに向かう、年末行事の一コマである。 今年ももうすぐ終わりだ、来年は今年よりもっと良い年であってほしいと願います。 草々 平成17年暮れ 米倉老人 |
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前略 秋立ちぬ 陽射しも和らぎ心地良い川風が黄金色に染まった稲穂を揺らし秋の訪れを感じさせる。 今年の夏は暑かった、もって稲の作柄は上々、農家の人の表情も明るい。 歳を重ねると季節の流れが早い、彼岸すぎ草木も風も秋の色を濃くする。 コスモスに女郎花そして桔梗の色も美しい、秋には優しい色合いの花が似合う。 自然が作り出す雰囲気に心が包み込まれるように温かい気持ちになる。 今日もまた、新しい季節の新しい一日が始まる。 学区民体育大会、初秋の爽やかな風の中に日ごろは見えない笑顔と興奮と感激の汗を流す。 そして地域の絆が深まる。 秋の社日祭、地神様の祭礼、収穫に感謝し古き行事の中に自然への感謝と明日への営みが芽生える。 西市天満宮の秋祭り、みこしをかつぐ子どもたちの表情に平和の喜びを感じる。 祭りが終わると、間もなく秋の取入れ、刈取機の音が野に響き人の動きが増す。 秋の夜長、柳澤桂子著「やがて幸福の糧になる」を読む。 桂子さん「あなたは今幸せですか?」と問いかけに「幸せって何だかよくわからない方は、不幸の経験のない方ではないでしょうか。地を這うような不幸を体験すると、きっときらっと光る幸せが見えてきます。」と。 秋が日ごとに深まり過ぎ去りし人が恋しくなる。 草々 平成17年初秋 米倉老人 追伸 「学区民体育大会」ならびに「秋祭り」の画像が会員ページ「とぴっくす」で紹介されています。 |
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前略 過去・現在・未来へ 御津郡大野村、白石村、今村、芳田村が村立で御南中学校を開校したのが昭和22年である。 当時は岡山操車場によって南北が分断され地域の発展の妨げとなってきた。 地域の厚い要望と幅広い市民の協力で念願の北長瀬新駅が10月1日に開業しその夢が実現した。 これからは西部新拠点の玄関口として期待される。 北長瀬駅から大野山を望むとき、秋の稲穂の揺れる大野村の風景はどこにも無かった。
ただ、連ねる家々の屋根が朝日に光っていた。
しかし、集う人々の表情は明るく希望に満ち満ちていた。
7月に開通した岡山西バイパスと共に西部地域の発展が期待される。 一日駅長を勤めたこの子供たちが成長し何時の日かこのページに触れた時、どのような想いに至たるであろうか。 草々 平成17年10月1日 米倉老人 |
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前略 季節は夏から秋へ 国民体育大会岡山大会の夏季大会が9月9日から、そして、秋季大会が10月22日から県下各会場で開催される。 開催を直前に控えて、全国から訪れる選手をきれいな環境で迎えようと県内各地で一斉にクリーン作戦が展開された。 米倉町内会も、台風接近の空模様の下で、早朝から町内会員100名以上が公会堂に集合し、参加者は約1時間、空き缶やペットボトル、タバコノ吸殻などをひろった。 間もなく秋の体育大会、西市天満宮の秋祭り、季節は夏から秋へと移る。 実りの秋も近い、少しずつ稲穂が先を垂れる。 草々 平成17年9月4日 米倉町内会 |
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前略 夏の思い出 地域の各種団体が協力して、毎年この時期に「季節のたより」でお届けしている「ふれあいの夕べ」が8月6日、強い日差しが西に傾き夜風の渡るころ、芳明小学校グラウンドで行なわれ夕べの一時を楽しみました。 地域の者同士が知り合い、親しみを深める行事、そして子どもたちも参加して活躍し、様々な経験と友情を深める行事、今年も夏の思い出が一つ出来ました。 このような行事を通して多くの人々が集う環境、また子どもたちも進んで参加する環境、そんな思いを深くしています。 草々 平成17年8月6日 米倉体育協会 |
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前略 笹ヶ瀬川の変貌 夏休み、この辺りの川で泳ぎ、この道路の下は青々とした稲田で子供たちは魚とりを楽しんだ。 国道180号は新見市、高梁市、総社市等の県北西部の諸都市と岡山市を結ぶ主要幹線道路である。 また、岡山西バイパスは将来岡山市環状道路としての交通機能を持ち、交通混雑の緩和と交通安全の確保が期待される。 この度、国道2号線古新田と西長瀬の区間2.5キロが開通しました。 笹ヶ瀬川上に延長167メートルの古新田大橋が架かりました。 国が昭和54年から総工費約250億円を費やして整備が進められてきました。 23日には、プレイベントとして子供たちによる「記念植樹」「タイムカプセル開放」「一般見学会」が行なわれ大勢の方が参加され大きな大きな思い出を抱きました。 今は小学校3年生・4年生になった当時の幼稚園の子供たちが地下共同溝に埋めたタイムカプセルを取り出し、思い思いの作品が当時の先生から一人一人に手渡された。 24日には、地元の方々も参加して記念式典が行なわれテープカットして3時から一般車両の通行が始まりました。 真夏の日差しを受けて、笹ヶ瀬川の風景も変わります。 画像「笹ヶ瀬川と古新田大橋」ならびに「岡山西バイパス開通」をご覧ください。 草々 平成17年7月24日 米倉電子町内会 |
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拝啓 地縁団体認可申請 向夏の候、皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日ごろは大変お世話になっております。 さて、平成17年度総会が去る26日に芳明小学校体育館において開催され、念願であった地縁団体認可の決議がなされ、新たに米倉町内会規約も制定され、新役員体制の下で事業計画ならびに新年度予算が承認されました。 これを期に、米倉町内会が暮らしよい町になるよう、皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 敬具 平成17年6月26日 米倉町内会長 追伸 イ、平成17年度総会の決議事項に関しては、会員ページの「とぴっくす」に掲載されています。 ロ、制定された米倉町内会規約は、会員ページの「規約ならびに細則」に掲載予定。 ハ、平成17年度の各種団体役員名簿は、会員ページの「役員名簿」に掲載予定。 |
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前略 水無月 六月と聞けば梅雨の季節である。昨年は6月豪雨に見舞われ農作物にも大きな被害を受けた。 今年は入梅宣言が出たが至って少雨である。 雨がたくさん降る季節なのに、なぜ「水無月」と言うのか不思議に思って調べてみた。 水無月の「無」は、格助詞の「の」であった。 つまり「水無月」とは「水の月」と言う意味である。 六月は、早苗が育ち、田植えには欠かせない水を守らなければならない月である。 「水無月」とは、大切な水を「田に引き入れる月」と言う事のようである。 あちこちで、田に水を汲むエンジンの音がのどかな野辺に響き、水が張られ渡る風が涼しさを誘います。 草々 平成17年6月15日 米倉農民 |
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前略 鳥の落し物(パートU) 新緑と同時に淡紅色の小さく可憐な花を楽しませてくれた庭先の「ゆすら梅」が見事に真赤な実をつけました。 今年こそは、摘み立ての「ゆすら梅」を果実酒かジャムにしようと張り切っていました。 ところが、ところが、朝起きてみると赤く色づいた「ゆすら梅」の姿が消えていました。 味は酸っぱいけれど、ヒヨドリの大好物のようです。 鳥たちも、「私が種を落とし、芽生えて花を付け、実った果実、私の物です」と。 それでも、ヒヨドリも気を使って1果だけ残してくれていました。 またどこかで可憐な花を咲かせてくれるかも知れません。 あなたの庭に咲くかも・・・・・・ 草々 平成17年5月31日 弘子 |
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前略 国道2号線立体化に伴う米倉交差点改良工事 若葉の鮮やかな季節となりました、日頃は町内行事にご理解ご協力をいただき、ありがたく御礼申し上げます。 さて、懸案となっております、国道2号線の交通停滞緩和対策として国土交通省が進めている新保ならびに青江交差点の立体化工事に先立ち、米倉交差点の改良工事が5月30日より始まります。 工事の概要は以下の3点です。 1、国道2号線(側道)から県道岡山児島道への左折車線を1車線追加して2車線とする。 2、県道岡山児島道から国道2号線への右折車線を1車線追加して2車線とする。 3、横断歩道橋を設置する。 なお、詳細は会員ページ「とぴっくす」をご覧ください。 草々 平成17年5月27日 米倉町内会 |
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拝啓 米倉港で船遊び 芳明小学校フリースクールが葦の新芽が茂る笹ヶ瀬川で小学生30名、それに校長先生、お母さんたちが集まり舟遊びや笹船作りを楽しみました。 和船に乗り、櫓をこぎ竿さしで進む舟遊びを体験し、最初は緊張していた子供たちも、船が水面を走り出すと楽しそうに歓声をあげていました。 船に乗る順番を待つ子供たちは、笹船(笹の葉っぱの船)を作り川に浮かべ、風に乗って沖合いに走り出る遊びに興じていました。 2時間の予定時間は、あっと云うまでした。子供たちが一つでも多くの経験を積み楽しい思い出として良い子に育って欲しいと思います。 敬具 平成17年5月21日 満 |
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前略 ひばり この時期、ひばりは五月晴れの空を留まりながら、「ヒヨ・ピヨ・ピヨ・・・」と鳴きます。 大空で「自分の縄張り」を示し、多くのひばりが競い合うようにさえずります。 「ピーチクパーチクひばりの子」と歌われていますが見事な鳴き声です。 警戒心が強く、巣に帰るときは、少し離れた地面に降りて、そこから歩いて帰ります。 地上から垂直に飛び上がり、空中で同じ場所に止まり、巣に戻る時は急降下します。 他の鳥に持たない、ひばりの特技です。姿は、「すずめ」より一回り大きく、頭が小さくスマートです。 田畑や草原を棲家とし、春には大空でさえずり、冬は地上でじっとしています。 餌は、草の実が主のようですが昆虫も食べます。 ひばりの巣は、麦の株の根元などに作られます。 幼い日、麦畑でひばりの降りた周囲を探し、かわいい雛の成長を見に行ったものです。 麦を刈り取る頃には巣立ち、空き家になった巣だけを見かけます。 この時期、黄緑色の麦畑に立つと、私たち農耕民族の血が心をゆるがせ希望を与えてくれます。 今年は、ついにひばりの巣を見つけることは出来ませんでした。 風に揺れる黄緑色の麦畑は夢をふくらませてくれます、五月の空を仰いてみませんか。 草々 平成17年 麦秋 米倉老人 |
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前略 たねまき 夏の風と、冬の風は肌で感じる。春の風と、秋の風は心で感じる、そんな歳になった。 入学・進学・就職の季節である、街では希望に満ちた制服姿、スーツ姿に多く出会う。こちらまで気分が爽快になる。 言いたい、これから先幾多の壁にぶつかるだろう、しかし、それを無理して自分で乗越えようとするな、あまり頑張りすぎると 心と体が疲れる。 壁の前に立って周囲をよく見よ、周囲に耳を傾けろ、周囲に心を開け、必ず何かの助けがあり、その壁は自然と崩れる。 朝夕の気温も上がり夏野菜の植付けの季節である、たねを蒔かなければ何も実らない。 水をやり、肥料をやり、手を加え、そして太陽の恵みを受けて野菜は育つ。 ああ、素敵に歳を重ねたいものだ。 草々 平成17年 薄暑 米倉老人 |
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拝啓 木野山神社代参(代表参拝) 明治10年前後、米倉村をはじめ周辺の村々が疫病に苦しんだことがありました、高梁市津川町に鎮座する木野山神社が疫病に霊験あらたかなことを聞き、村の代表が木野山神社に参拝し、その分霊を米倉にお迎えしてお祀りしました。 代参の人々は、電車もバスもないころ、おそらく朝暗いうちに米倉をたち、この道を歩いてお参りし、夕は星を仰いで帰り着いたことでしょう。 いただいたお札は、それぞれの家庭に配られ、釜屋のすすれた柱に貼られ疫病の退治を祈りました。 今も、先人たちの想いを絶やすことなく地区住民代表が毎年交代で桜のころ木野山神社の祭礼に合わせて参拝します。 今年の桜は例年より開花が遅く、神社の桜は満開でした。 敬具 平成17年4月10日 木野山神社米倉代参会 追伸 この度の代参の模様を会員ページの「とぴっくす」で紹介しています。 |
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前略 桜のころ 桜は、毎年時期が来れば、ぱっと咲き、ぱっと散る。 もう少し長く見せて欲しいと思っても、その願いを聞いてくれない。 桜の散り際の良さには毎年感服する。 あの散り際のいさぎよさがあるから、桜の美しさが増し、私たちの心に残るのだろう。 今年も笹ヶ瀬川堰堤の桜が美しい花を見せてくれる。 そして、やがて華やかに散っていく。 草々 平成17年 花時 米倉老人 |
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前略 鳥の落し物 桜の花のころ庭先で可憐な花を見せてくれます、誰が植えたものでもなく自然に芽吹き今では背丈ほどに生長しました。 ゆすら梅の花です、新緑と同時に淡紅色の五弁花が小さく可憐に咲きます。 この季節、庭に咲くどの花よりも親しみを感じさせます。 梅というより、1cm位の球形で赤く熟しサクランボみたいな実をつけます。 幼い日、実家の庭先で熟した実を摘んで食べたことが懐かしく思い出されます。 草々 平成17年4月6日 弘子 追伸 ゆすら梅が真赤に熟す麦秋のころ、またお便りいたします。 |
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前略 菜の花畑 暖かな陽気に誘われて、笹ヶ瀬川の岸辺にやって来た。 そこには、雲ひとつない明るい空と「ひねもすのたりのたり」の春の気配が満ちていた。 ウォーキングシューズも軽やかに、菜の花畑が続く堰堤を下流に数キロ歩いた。 黄色と黄緑色の菜の花畑にはミツバチが飛び交い、菜の花の香りがいっぱいの、美しい別世界が広がっていた。 やがて、当新田樋門に付くと、心地よい足の疲れを感じて立ち止まった。 そのとき、なぜか遠い日の記憶が鮮明に蘇った。 終戦直後、この辺りは菜種油を収穫するための菜の花畑が一面に広がっていた。 幼なじみと、ほのかな淡い恋を抱いて菜の花畑で戯れた日のことを、菜の花畑には、そんなロマンがある。 行く春を惜しむかのように、黄色いジュウタンの上を春風が渡る。 60数年忙しく早足で歩き続けてきたが、このあたりで立ち止まろう。 この花たちは美しく咲き誇っている、今、充分に命を燃やし尽くしている。 姉妹であろうか、花を一輪摘んで楽しそうにかけて行った。 草々 平成17年 行く春 米倉老人 |
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前略 卒業お祝い 春一番に咲くのが「まんさくの花」です。不思議な形をしています。 中央の紫色の部分は、がく。黄色の細長いのがはなびらです。 はなびらがいっぱいあるように見えますが、一つの花びらには4枚の花びらがついているだけです。 この名前の由来は「満作」であるらしく、穀物がこの花のように豊かに実ることを願って付けられたものでしょう。 人によっては、春「真っ先に咲く」という意味で付けられた名前だもいわれます。 この花が咲き始めると春の音連れを感じます、そして、梅が咲き桜が咲き草木は芽吹き日本のすばらしい四季の一節が音連れます。 そして卒業と進学、就職と希望と不安の門出の季節です、親しい友との別れ、また新しい友との出会いの季節でもあります。 少しずつ明るさを感じる陽射しをあびて、鳥のさえずりを耳にしながら遠い日の想いを重ねます。 私たちは、あの打ちのめされた社会から立ち上がるのに必死でした、ひたすら走り続けて来ました。 たしかに物質的には豊かな社会になりました。 しかし、あなた達のお父さんお母さんたちに、先祖が大切に守り伝えてきた「日本の心の文化」を継承することを怠って来ました。 時の流れは、情報化そしてグローバル化と移り行く中で、この美しい自然を守り、新しい日本の心の文化を造形してください、ちょっぴり不安はありますが信じています。 まんさくの花の下を楽しそうに語らいながら通り過ぎて行くあなた達の門出に贈ります。 「人は強くなければ生きていけないが、思いやりがないと生きていく資格がない」と 草々 平成17年 春浅 米倉老人 追伸 長川のほとりの「梅ノ木」は、あの厳しい冬を、窄みでじっと耐え、春を待って一斉に花を開き、だれに見られるでもなく、それでも一生懸命に美しい花を付けます。 そしてやがて、青い初々しい実をつけます。 世界中で一番美しい花のように思えます。 |
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拝啓 電子町内会イキイキコンテスト受賞 電子町内会の広く市民参画を目的として「電子町内会イキイキコンテスト」が実施され優秀作品が表彰されました。 俳句・川柳コンテストの部で黒田正俊さんの「ITに 老いの明日を かけてみる」が優秀賞を受賞。 フォトコンテストの部では、的場宣明さんの「地域の絆」が優秀賞を受賞。 エピソートコンテストの部では岡山市長賞を受賞し、米倉は3部門で受賞ました。 出展作品は、みんなの広場「地域の絆コーナー」で紹介します。 敬具 平成17年3月5日 米倉電子町内会 追伸 電子町内会イキイキコンテストの結果発表は「岡山市電子町内会」のページで紹介されています。
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