後世への記録(記録シリーズ・事業篇)

第一巻


No-1 米倉地区第一期汚水管埋設工事(平成14年10月)
 米倉地内下水道管埋設工事が始まった、幹線道路の地下4メートルに直径200ミリ長さ1メートルのヒューム管をA点からB点に向けて4/100の勾配を付けて推進工法でつなぎながら埋設して行く。
 推進工法とは、先端に先導管(長さ約2メートル位)に設置したターゲットにレーザーを当てて方向調整を図るのだそうだ、それにしても正確にB点に向けて進むのには感心する。
 掘り出される土は、笹ケ瀬川そして旭川から流れ出て堆積した北部地区は粘土質、南部地区は砂のまじったシルト土質である、数百年の眠りから覚めて地上に顔を出していた。



No-2 笹が瀬川と古新田大橋ならびに岡山西バイパス(平成17年7月)
 遠い日、この辺りの川で泳ぎ、この道路の下は青々とした稲田であった、子供たちは魚とりを楽しんだ。
 国道180号は新見市、高梁市、総社市等の県北西部の諸都市と岡山市を結ぶ主要幹線道路である。
 また、岡山西バイパスは将来岡山市環状道路としての交通機能を持ち、交通混雑の緩和と交通安全の確保が期待される。
 この度、国道2号線古新田と西長瀬の区間2.5キロの工事が行われた。
 笹ヶ瀬川の上に延長167メートルの古新田大橋が架かった。
 国が昭和54年から総工費約250億円を費やして整備が進められてきた。
 



No-3  国道2号・大樋橋耐震補強工事(平成18年11月)
 橋脚をコンクリートで巻立て補強コンクリートの中に直径38mmの鉄筋を入れ地震に強い橋に改良する工事が行われた。
 1)長さ11メートルの鋼矢板を橋脚の周囲に打ち込む。
 2)水を抜き取り地面を掘り下げる。
 3)橋脚に鉄筋を組み付ける。
 4)鉄筋の上からコンクリートを入れる型枠を組立てる。
 5)型枠内部にコンクリートを打ち込む。
 6)型枠を取り外し埋め戻す。
 増水期の難工事であった。




No-4 国道2号・立体高架橋工事(平成20年3月)
 
国道2号線、岡山市洲崎〜米倉間は、中四国地方一の一日113,000台の交通量となっている。
 また、新保交差点等の平面交差点で は、岡山県内で最大の渋滞が発生していた。
  そこで、岡山市内における国道2号の抜本的な渋滞対策として、新保交差点とバイパス青江交差点の交差点立体化事業が
実施された。
 工期の短縮を図るため、橋げたを別の場所でつくり、移動して取り付ける工法を全国で始めて採用。通常は約1ヶ月の作業を三日間で終える工法を実践した。
 事業費は約七十億円を投入、平成18年10月に着工し、交通規制を伴う難工事であったが平成19年11月15日片側1車線が開通し暫定通行できるようになった。
 そして、平成20年3月28日に4車線(片側2車線)が開通した。
 バイパス下、通学路では小学生の交通安全の願いを込めたポスターが展示された。



No-5 米倉交差点・歩道橋設置工事(平成19年10月)
 国道
岡山児島線は、昭和29年12月24日全線開通した。
 国道2号バイパスは、昭和47年4月1日に片側2斜線開通、全区間開通は昭和51年3月25日であった。
 今では、米倉交差点は両路線共に
交通停滞の難所となり交通事故も絶えない。
 念願の歩道橋架設工事が平成19年10月15日夜間全面通行止めにして行われた。
 そして11月20日歩道橋が完成した。



No-6第4次地区汚水管埋設工事(平成19年10月)
 
米倉地内汚水管埋設工事は平成14年10月に第一次地区から始まり、この度、第四次地区の工事が行われた。
 ちなみに現時点における下水道普及率は、全国で70.5パーセント、岡山市において53.9パーセントである。
 しかし現時点で米倉地区の下水道供用開始率は30パーセントに満たない。
 この工事を見守る子供たちが大人になった日、遠い日の思い出としてこのページに帰ってくることを願って記録を残します。



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