今週の「つぐらの顔」は、・・・ 50年の歴史に幕を下ろす青年会館です。 岡山市内唯一のユースホステルが5月末で閉館します。 財団法人の運営で勤労青年の研修や地域の会合のほか、無料の日曜講座を 開催し教養と知性にあふれた文化人の育成に努めて来られました。 また最盛期には年間宿泊者数1万人を超えたという国内外旅行者に慕われ た貴重な簡易宿泊所でもありました。 津倉町にとっては、非常に残念な閉鎖ですが施設の老朽化に起因した結論 ということであり、静かにお別れとお礼を述べたいと思います。 なお、当施設の設立経緯等の詳細はこちらをご覧下さい。 |
両サイド建物は増築で本館とは歪な形状でしたが、却って目立ち津倉のシンボルでした! |
5月18日、最後の記念講座が開かれ、開館時に支援した財団法人修養団の中山靖雄相談役 が「花のほほえみ 根のいのり」と題した講演が行われました。 また、この講座に先立ち当会館の玉井理事長より「戦後の混乱期に志の高い6人の有識者によって設立された青年会館の目的は関係者の努力と地元の協力によって達成された。皆様に感謝する」との挨拶がありました。 続いて、玉井理事長から津倉町内会へ感謝状と金一封が贈られ、神田副会長が代表して受け取りました。また、西口常務と三宅主任へも永年の労苦に対する感謝状が贈呈されました。 これに対して、津倉町内会からは町内集会場として重宝させて頂いた感謝の気持ちを込めて、西口 常務と三宅主任へ花束が贈られました。 以下、当日の様子を写真でお届けします。 |
青年会館役員席 100名超の出席者の中で理事長挨拶 |
青年会館より津倉町内会へ感謝状と金一封が贈呈された 西口常務へ感謝状 |
三宅主任へ感謝状 津倉町内会より西口常務(青年会館)へ花束を贈呈 |
三宅フロント主任へも花束贈呈 会場に入り切れず廊下にも特設席ができました |
日曜講座(記念講演) テレビ寺子屋でおなじみの講師 財団法人修養団 相談役 中山靖雄 先生 演題「花のほほえみ 根のいのり」 *最初の「全員起立の肩もみ体操」で会場の雰囲気が和らいだところで、いろいろな比喩話・・・ @親子の絆の中で子供がしっかり育つことを花に喩えれば、根の部分できっちり人間として 大事にしたもの(根のいのり)があるからだ。 A「喜べば、喜びごとが喜んで、喜び集めて、喜びに来る」・・・この言葉を大事にしてほしい。 人は「慣れると○○して当たり前と思う」「○○が無ければ、今が無い」ことを忘れている。 何でも良いから、有難う(感謝しています。幸せです。)と言える努力をすることが大切である。 |
目が不自由でも中山先生のウイットに富んだ講演に堪能 突然の肩もみ体操で会場が笑顔、笑顔・・・・ |
閉鎖を惜しみつつ、会場を後にする出席者・・・・ 陶芸家の岸 政弘氏より記念品として抹茶茶碗とぐい呑が全員に 贈呈されました。 |
閉鎖に当たっての関係者の談話 ・青年会館 西口常務理事 「50年の歴史に区切りを迎えることになりましたが、今は感謝の気持ち でいっぱいです。」 ・津倉町町内会 西尾会長 「町内の集会場として大変お世話になった。津倉町のシンボルがひとつ 消えることになり非常に残念な気持ちです。また、青年会館からは、 感謝状や金一封までいただき感謝に堪えません。」 ・設立発起人の甥 中田昭久氏 (中田寛氏) 「伯父は”愛と奉仕の精神”をもち、戦後の混乱期の青年に夢と希望を 持たせる為に、頑張ったと思う。建物は、精神修養の場、日本文化を 伝えるイメージの合うということで、現清心女子大の中に存在した 建築物を自分の田に移築したと聞く。役割を果たしたとは言え、閉鎖 は残念だ。」 |