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ニューストピックス(2014年3月2日)

Ecoカフェ「私たちがつくる宝の山」〜操山の未来〜

3月2日(日)午後、富山公民館において『Ecoカフェ「私たちがつくる宝の山」〜操山の未来〜』が開催されました。

このイベントは環境省後援のもと、岡山市がとみやまエコクラブと就実学園の操山保全活動を取り上げ、操山の未来を考えることを目的としてEcoカフェ実行委員会(とみやまエコクラブ/就実・森の学校/岡山市)の主催で行われたものです。

行枝とみやまエコクラブ代表
行枝とみやまエコクラブ代表

操山は四方を市街地と河川に囲まれた独立した山として全国的にも珍しい山です。

人の手が入らなくなった今はかなり荒れてきています。そこで、これからの操山について語り合いました。

参加者は総勢45人、森林保全の専門家で兵庫県立大学の石田准教授をはじめ、岡山県環境学習センター「アスエコ」山田氏、中区区長代理谷杉氏、岡山県森林研究所石井氏、京山公民館長平島氏、富山学区からは富山小学校佐藤校長を始め20人が参加し、午後1時30分から6時までの4時間半、操山の過去、現在、未来について熱く語り合いました。

全体の内容は下記のとおりです。

第1部 「操山の現在〜植生と利用」

岡山市立京山公民館の平島館長
岡山市立京山公民館の平島館長

就実学園石田氏、とみやまエコクラブ行枝より現在行っている操山環境活動の報告があり、岡山県森林研究所の石井氏より森林がもつ自然エネルギーの数字に基づく説得力ある話、京山公民館長平島氏よりため池が豪雨などの時に果たす役割と昔から行われて来た「木を切ること」「木を植えること」の大切さの話がありました。

就実・森の学校の石田先生
就実・森の学校の石田先生

第2部 「操山の過去〜航空写真から探ろう」

コーヒーを片手に歓談する参加者たち

岡山市ESD世界会議推進局友延氏より、昭和20年と昭和33年の操山航空写真が黒板に貼り出されて説明があり、富山学区に以前からお住いの小野田氏、木見氏を中心に様々な方の「操山の移り変わり」をお話いただき、コーヒータイムのひとときは大いに盛り上がりました。

第3部 「操山の未来」

兵庫県立大学の石田准教授
兵庫県立大学の石田准教授

兵庫県立大学石田准教授より、同氏が指導されている兵庫県川西市の「渓のサクラを守る会」の森林保護活動の事例紹介がありました。森林の保全についてグランドデザインをつくって川西市と契約を結び、それに基づいて桜(エドヒガン)の保護育成を中心に、森林保護活動を週1回35人程度が集い行っているとのことです。

操山の場合よりかなり進んでおり、大変参考になりました。

そのあと、アスエコの山田氏が進行役となってワークショップが行われ、操山の未来について『この山の良い点、問題点、今後できること(しようと思うこと)』をテーマに参加者で考えを出し合いました。

グループごとに意見調整するワークショップ風景

このイベントを行ってみて、富山学区の北に横たわる操山は学区民にとり大変貴重な財産であり、それをもっともっと生かしたい。将来は「岡山のセントラルパーク」のイメージをもって進めていきたい。また、操山を取り巻く市民団体などの組織が、里山づくりのネットワークをつくって多くの市民が参加し、行政もそれを支援する大きな動きができていけば・・・との想いを強く持ちました。

(文:行枝、写真:小野田)

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