本文
ニューストピックス(2012年6月10日)
富山地区地域保健福祉モデル事業推進講演会
超高齢化社会到来の中で「認知症にどう向き合うか」をテーマにした講演会が6月10日(日)午後1時30分から、富山公民館2階の第1・第2講座室を会場に約130人が参加して開かれました。
富山地区地域保健福祉モデル事業推進講演会として、富山学区安全・安心ネットワーク協議会を始め同学区内5団体の共催で開かれたものです。
講師は「認知症の人と家族の会」岡山県支部代表の妻井令三氏。氏は、いまやこの分野のオーソリティーで県内短大の非常勤講師も務め、この種の講演会の要請は引きも切らないとのこと。
この日の講演会は会場正面のスクリーンに、講演内容を議題ごとに簡潔にまとめた文字が表示され、参加者に理解しやすい方式がとられました。
講演内容は認知症にまつわる切実な問題が多岐にわたって示され、聴衆の共感を呼んでいました。
長らく田舎に独居していた母親を岡山市内のマンションに家族と同居させて以来、一気に母親の認知症が進行していった自らの体験をもとに、当時のことばで「呆け老人をかかえる家族の会」(現・認知症の人と家族の会)岡山県支部結成にかかわった経緯から始まり、「認知症とは?」、「認知症の人とどう向き合うか」、「認知症を巡る偏見」、「家族への提言」、「対応に困ったときの地域包括センターの役割」など、ときにユーモアをまじえながら、分かりやすく話が進行していきました。
参加者は自らの家族を含め、いま地域が現実に抱える切実な問題だけに、2時間に及ぶ中身の濃い講演に、真剣に聞き入っていました。
最後に共催団体の一つ「富山地区民生委員児童委員協議会」(略称・民児協)の難波徳行会長が「当地域が進めている地域保健福祉モデル事業の推進にあたって大変役に立つ内容でした」と感謝のことばで締めくくり、閉会しました。
(文・写真:松田)