第8回 竜之口サイエンスラボ |
〜 水 ロ ケ ッ ト 〜 |
平成23年8月26日 竜之口小学校 |
指導 片岡・赤木・平松 |
予備実験をしたら真似事でもある程度飛んでくれるので、飛ばすためのエネルギーはどう蓄えるか、飛ぶ力はどこから得られるか等のお話をしてペットボトルを飛ばして遊ぼうと思っていたら、雑音が多くてロケットに加工しました。こんなこととは知らない児童は水ロケットが飛んでくれて大満足の日でした。適量の水の量は聞いていたはずですが、順番待ちをして何度も水の量を変えてどの量がよく飛ぶか探していた者もいました。研究熱心には頭が下がります。市販の発射台と手製の木製の台とで発射しましたがどちらも飛んでくれました。 |
最初にJAXA作成のビディオを20分あまり見て原理を学びました。ついでビディオで聞いたようにペットボトルを加工して、指導者から聞いただけ水をいれ自転車用のポンプで空気を入れ、そのエネルギーでペットボトルを飛ばしました。暑いにもかかわらず皆頑張りました。 |
低学年は羽までつけず、先の尖ったキャップだけつけて飛ばしました。話は聞いたのですが、用意不足で頭にゴムネンドの錘を入れなかったので、水が無くなるとペットボトルは失速して落ちるのが多かったです。 高学年は羽をつけたのですが材料の強度不足であまり役に立っていなかったようでした。だけど参加者は羽をつければ飛行が安定すると理解してくれました。 |
JAXA制作ビディオで勉強1 | JAXA制作ビディオで勉強2 |
作り方の説明1 | 作り方の説明2 |
ペットボトルロケット製作1 | ペットボトルロケット製作2 |
ペットボトルロケット製作3 | テレビの取材を受ける |
発射中1 | 発射中2 |
余談 |
日本のロケット開発は戦後のように言われますが、エンジン部分は戦時中に開発されていた。三菱重工業名古屋発動機製作所では、ドイツのV1ロケットの情報を一部貰って工場疎開先の松本商業学校で開発した。図面はドイツの潜水艦Uボートでシンガポールまで運ばれ、大部分の本文は日本の潜水艦で、レジメ3,4枚が飛行機で日本に運ばれた。日本の潜水艦は撃沈され、詳細図面は入手できなかった。円い筒のような形で、レジメだけではよく分からないけれど、レジメを元に開発を始めることにした。敗戦約1年前、工場は空爆され、壊滅的被害を受けた。ロケット部門は幸い助かってのでV1班は、過酸化水素を使ったロケットの秋水班と松本商業に工場疎開した。そこでV1班は、技官の機転で始動に成功し、完成に向けて試作が繰り返された。松根油のようなオクタン価の低い燃料でも働くロケットエンジンは、ものすごい油食いであった。試作エンジンのテストが軌道に乗った頃、毎日か、毎週か聞き漏らしたが試作エンジンのテストが1,2回行われた。試作エンジンが点火すると轟音がするので、近くの鶏は卵を産まなくなったとか、また遠くで、小学生が轟音を聞いて、今日は調子がいいとか、調子が悪いとか言ってエンジンの調子を評価していたという話がある。実用ロケットエンジン完成直前で敗戦になる。 出典:【ダイヤモンドの夢】(重田二郎教授退官記念論文集)p.97。1981年4月、重田二郎教授退官記念事業会。 |