第7回 竜之口サイエンスラボ |
ゼリーを溶かした犯人をさがせ! |
平成23年8月25日 竜之口小学校 |
指導 片岡・中村・赤木 |
指導者のお話1 |
指導者のお話2 | 指導者のお話3 |
◇ 実験に準備するもの: 水ゼリー、試食ゼリー、スプーン、果物5種、導入に使うゼリー、ラップ |
◇ 実験の流れ |
@ 導入 フルーツ5種(生パイナップル、キウイ、バナナ、缶詰みかん、缶詰パイナップル)入りと、シロップだけで作ったぜりーを見せる。 → 「どう違うか?} 「フルーツゼリーが固まらなかったわけは?」 「ゼリーを溶かした犯人は?」 |
A 実験のやり方を考えよう! 意見を出させる 高学年は各グループで考えたやり方で実験をさせる。 (実験方法の回答は言わない) |
実験の果物 | 固まらなかったフルーツゼリー |
原因の果物は | 参加者の予測 |
B 実験(各班で) (ア) ゼリーの入った6つのカップを準備 (イ) それぞれのカップに1種類ずつの果物を入れる。 (ウ) 水バットに並べ、ラップをかけ、約30分間待つ。 |
C 待ち時間に 説明 (ア) 「ゼラチンて何で出来ているの?」 (イ) ゼリーの作り方 |
実験に使うゼリー | 実験に使う果物 |
実験用意 | どれが溶かすかな |
D 観察 どのゼリーがどのくらい溶けているか、黒板に書かす。 |
E 解説 ゼリーを溶かした犯人は? 高学年へ 「果物の重さでゼリーが溶けたのではないか?」 と尋ねてみる。 |
F 試食 |
G まとめ |
結果を書く | 実験結果の1例 |
結果の話し合い | 最後に食べるために作ったゼリーを頂く |
◇ 注意すること |
@ ゼリー、フルーツは食べない。 A それぞれのフルーツを混ぜない。 |
◇ 参考資料 |
○ 蛋白質を溶かす |
私たちの体を作るために必要栄養成分に蛋白質がある。食品から蛋白質を貰って体を作っている。食品の中でも肉類は蛋白質が多く含まれている。たとえばパイナップルの果汁には、酵素と呼ばれる物質が含まれています。パイナップルの酵素は、肉類に含まれている蛋白質を分解する働きを持っています。 とくに、パイナップルに含まれる酵素は蛋白質を分解する働きが強いため、私たちの異や腸の働きを働きを助けてくれるので、肉類の蛋白質をしっかりと吸収することが出来ます。 ぜりーなどを作るときに使うゼラチンは、動物性の蛋白質で出来ています。 |
○ 酵素と熱 |
酵素とは生物体によって作られ、色いrな物質の化学反応を触媒する蛋白質または複合蛋白質を総称する。生体内では、いろいろな物質の分解や合成の化学変化が温和な条件(温度、pH、濃度)下で、速やかにかつ特異的に行われるのは、ほとんどすべての場合、これらの反応にそれぞれ特異的な酵素ガはたれいているためである。 たとえば、パイナップルに含まれている酵素は肉類の蛋白質で作られているゼラチンを分解します。パイナップルに含まれている酵素はプロメリンといいます。プロメリンはパイナップルの果汁や葉で作られます。 そんな酵素も温度によっては働くことができなくなります。パイナップルゼリーを作りたいなら、缶詰のものか、60度以上に加熱したものを使うとうまくいきます。缶詰は60度以上で加熱してあるため、熱に弱いプロメリンは働くことができないからです。 |
○ 似たものまめ知識 |
ゼラチン: 動物性コラーゲンです。 |
寒天: テングサ(主に)やオゴノリなどの海草の粘液質を抽出して作る。ノンカロリー |
アガー: 海草から抽出されたカラギーナンです。ノンカロリー |