【賞田Hotトピックス】 NO.52 戻る
アユモドキの産卵場所が新たに確認されました
【平成15年7月29日(火) 】 古田樋尻川(こたひじりがわ)近くの田んぼ
関連ページ アユモドキ アユモドキの赤ちゃん観察会
7月27日(日)賞田地内の用水の藻刈りのため、7月26日(土)に川の水位を下げました。このとき田んぼの水も抜かれました。その結果、田んぼから逃げ遅れたアユモドキの稚魚が死んでいるとの連絡を服部町内会長がうけました。
いままでは七つ石のアユモドキ産卵用の田んぼが主な産卵地であり、他の田んぼでは、産卵していないと考えられていましたが、この日、新たに三箇所の田んぼでアユモドキが産卵していることが確認されました。
逃げ遅れたアユモドキは、かなりの数、助けましたが、残念ながら死んだものもあります。しかし、新たな産卵場所が確認されたことは、今後の保護活動に対してプラスに働くと考えます。 |
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アユモドキの産卵が確認された田んぼ |
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以下、服部会長の記録をご紹介します。
「変化の見られるアユモドキの稚魚の産卵」 賞田町内会長 服部仁壽
今年(2003)年7月26日に起こった出来事を記録して置きます。毎年この時期は土用干しが行われ古田樋尻川の流水が止められます。
今年は7月25日夕刻に古田樋尻川の流水が止められました。27日には賞田地内の藻刈り作業の日でした。
朝7時前から電話がありました。川の水が全く流れていないので藻刈り作業が困難ですから大樋を少し上げてもらって下さい、との連絡でした。手配の結果水は流れて作業は順調に出来たのです。
さて、27日に藻刈りに集まった町内の方々からアユモドキの稚魚があちこちで死にかけているとの事でした。
報告を受けて確認したのは3カ所でした。
一つの田んぼでは20〜30匹がすでに死んでおり、早朝に通りかかった川の管理者とご近所の方が生き残っていた稚魚を川に流して下さったそうです。その話では200匹はいただろうとの事で、1匹の成魚から生まれたものではないと言っておられました。
今年見えた変化をまとめてみると
一、7月13日の稚魚の観察会で稚魚185匹成魚2匹が観察できた。
二、7月26日の魚取り大会でこどもがすくった中にアユモドキの稚魚がいた。
三、上記@に見られる様に高島神社入り口の田で稚魚の産卵が行われていた。
四、今年は中田川で20pクラスの成魚を確認した報告があった。
以上の事実をどう考えるのか、どのような対応が必要なのかの検討が迫られている。文化財として必要な事であれば一部の田んぼは借り上げる価値があるとの声も出ている。
まだまだ賞田の田のあちこちでアユモドキの稚魚の産卵が行われている事は十分に考えられます。
まあともかく、今年は賞田で多くのアユモドキの稚魚が生まれたのですから、私たちには保護の責任が重大な年になりそうです。
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