【賞田Hotトピックス】 NO.13 戻る
いのしし塀(猪垣・ししがき)についての講演会開催
【平成15年2月8日(土) 午後13時30分〜15時30分まで】 「いのしし塀」へ
岡山市四御神(しのごぜ)に在住の郷土地理の研究者・植松岩實氏による猪垣の講演会がありました。
まず、通称「いのしし塀」は当地の俗称で、全国的には猪垣(ししがき)と呼ばれているので今後はこの呼び方に統一したらどうかという提起もありました。
私たちが現存するいのしし塀(猪垣)は賞田の山ろくにあるものしか認識されていませんでしたが、、昨年高島公民館で開催した「いのしし塀探検隊」及び植松氏個人による調査で、かなりの猪垣が現存していることがわかりました。
その分布は龍ノ口山麓南側斜面に賞田から湯迫(ゆば)、四御神(しのごぜ)を経て山陽町あたりまであったのではないかと想定されるようです。
その結果をまとめて「龍ノ口山に於ける「猪垣」の検証」(植松岩實著)が昨年12月に発行されました。
その中の写真の一部を公開します。
【写真は植松氏の提供】
写真@賞田の従来からあったいのしし塀(猪垣) |
写真A湯迫で発見されたいのしし塀(猪垣)1 |
「いのしし塀(猪垣)」は龍ノ口山南斜面に多く残っております。賞田から湯迫(ゆば)、四御神(しのごぜ)にいたる山麓には、現在でも、かなりくずれているとはいえ、十数か所以上残っているようです。賞田にも、さらに数箇所の「いのしし塀」が発見されました。 何故、「いのしし塀」はそんなに多く残っているのか。 植松氏によると、 龍ノ口の南斜面の比較的高い所に、あったこと。 山の傾斜が比較的急であること。 山の裾野には、すでに住宅地があったこと。などで開発の手が入らなかったため残ったのであろう。 また、「いのしし塀」のある場所は、針葉林と昔の牛飼場の境界あたりに連なっており、冬場で落葉樹の葉が落ちたちょうど今頃には、龍ノ口山を遠くから眺めると、「いのしし塀」のある場所が線を引いたように、見えるいうことです。2月8日(土)の講演会に先立って、聴講生全員が龍ノ口山の全景を遠くから観察し、その様子を観察しました。 3月8日(土)発見された「いのしし塀」の現地観察会が高島公民館主催で開催されます。13:00自転車に乗って公民館集合。 講演する植松氏 |
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写真B湯迫で発見されたいのしし塀(猪垣)2 |