29.ラミーカミキリ 【平成19年6月8日(金)】
ラミーカミキリ(Paraglenea fortunei は、コウチュウ目(鞘翅目)・カミキリムシ科。体長8mm〜17mm)。
庭のフヨウの葉に数匹の小さいキレイな昆虫が来ていました。早速撮影して図鑑を見ると「ラミーカミキリ」というカミキリムシの一種だそうです。日本の従来からの種ではなく、本来はインドシナ半島北部から中国、台湾に生息する昆虫だそうです。
江戸時代にラミーという繊維を採るための植物を長崎に輸入したとき。それについて来て、日本に外来種として定着したとのことです。(色々な説がありますが、江戸時代に渡来した外来種ということには、あまり異論がないようです。)
その後、植物のラミーが広がるにつれて分布を広げたと言われています。(今はラミーが栽培されているかどうか知りませんが。)私は、この昆虫は初めて見ました。インターネットなどの情報では、イラクサ科のカラムシ、ヤブマオ、アオイ科のムクゲなどの葉を主に食するようです。
フヨウもアオイ科の植物なので葉を食べているのでしょう。この虫は5月〜7月にかけて活動し、体長は8mm〜17mmで小さいのと大きいのが混在していますが、丁度交尾をしているのを撮影すると、体長の小さいのがオスで大きいのがメスのようです。 (H.F)
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ラミーカミキリ♂(2007.6.8撮影・自宅庭にて)↑↓ |
ラミーカミキリの交尾・体形の小さいほうがオス、メスは半分くらい↓ |
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