首部町内会規約 |
(地域的な共同活動を行うことにより、良好な地域社会の維持及び形成を目的とする) |
(1)回覧板の回し付け等、町内の住民相互の連絡・意思疎通を図る(2)道路・排水路の清掃等、区域内の美化・環境整備 |
(3)防犯・防火・防災対策(4)町内所有の不動産・施設・機物の維持管理 |
(5)地域の活動(子供会、祭り、体協行事等)への協力・参加 |
(6)首塚等、町内の文化遺産(*1)の保全 |
(7)各種地域活動組織との連携(8)県・市・他町内会との連絡調整 |
(*1)町内の文化遺産・白山神社について |
【白山信仰】 |
白山信仰とは、加賀、越前、美濃の三国にまたがる白山(はくさん)への崇敬を源流とする信仰です。秀麗な姿から、富士山、立山と共に「三霊山」とされる白山が霊山として開山されたのは養老元年(717年)とされ、信仰は白山大権現を奉る山岳修験者によって全国に拡がりました。現在1893もの神社数を誇り、山を崇拝の対象とする山岳信仰としては富士山の浅間信仰などを凌駕する、日本一の信仰形態です。 |
【首部(こうべ)白山神社】 |
桃太郎伝説にも語られている岡山市北区首部の白山神社は、岡山市街地の北西部に位置し、地元の人々からの信仰が厚い神社です。伊邪那美命(イザナミノミコト)、菊理姫命(ククリヒメノミコト)の二神が祀られています。 |
【首部 白山神社のあらまし】 |
首部白山神社は、光考天皇の元和元年(885年)に、祭神・伊邪那美命(イザナミノミコト)、菊理姫命(ククリヒメノミコト)を祀る加賀国(石川県)白山比盗_社の御分霊として、首部村東山(現在の坊主山で首部白山神社の御神体)山頂に白山権現として建立されたのがはじまりです。当初は磐境(イワサカ)と呼ばれる小規模な建造物で、後に参拝に不便な山頂から現在の地に遷座し造営されました。 |
【首塚と桃太郎伝説】 |
随身門の東側に土を高く盛った首塚があります。この首塚は、桃太郎伝説の元となった「吉備津彦命の温羅退治」と深く関係すると言われています。地方を支配し数々の悪行を重ねていた温羅は、朝廷の命を受けた吉備津彦命により討ち取られ、温羅の首を刎ねて串に刺しこれを晒しました。首部白山神社の伝承によると、その晒し首が埋められた場所がこの首塚とされています。ところがその後、不思議なことに首は何年経っても唸り声を発し続けました。困った命は吉備津神社にある御釜殿の釜の下に埋め、唸り声を沈めたと伝えられています。この桃太郎の鬼退治を筆頭に、首塚にまつわる伝承は諸説ありますが、この地の名称が首部(こうべ)であることと首塚には深い関係があることが察せられます。こんもりとした首塚の前に佇むと、そこはかとなく悠久の時に包まれます。 |