健康講座 「運動で認知症予防」

投稿日:2018年9月8日

健康講座
「運動で認知症予防」
講師 鈴木久雄先生(岡山大学教授)

認知症のなりやすさチェックリストを見ると、睡眠、食事。運動など、認知症には生活習慣が影響していることがわかります。アルツハイマー型認知症は、大脳皮質にアミロイドβが蓄積して、脳が委縮します。最近、このアミロイドβが脳にたまるのを血糖値を下げるインスリンが防いでいるので、糖尿病になりやすい人は、認知症になりやすく、認知症
の人は糖尿病が治りにくいことがわかってきました。

糖尿病の治療は、薬と食事と運動です。日本人は元々質素な食生活をしていたので、体質的に糖尿病になりやすい。筋肉が少ないと糖尿病になりやすいので、やせたいと思うなら、運動をすることが大切。若い女性がスリムすぎる状態はとても危険です。和食は、健康にょいと思われていますが。健康的な食事をとっている国のランキングで、日本は、2 1位。1位は、オランダです。評価が低いのは、糖尿病の有病率が高いことも原因です。

血管性認知症は、脳の血管が破れたり詰まっておこります。これも、急におきるのではなく、10年20年の生活習慣の積み重ね。運動することが、血管性認知症を予防することになります。

現在のところ、運動することで認知症を予防できたり完治できるとい
う科学的根拠はありませんが、運動が脳由来神経栄養因子の分泌を促し、海馬容量を維持・増加させる効果があることは知られています。家事や庭仕事も含め、じっとしていない時間を作ることが大切です。不活動によって筋肉量が減少すること(サルコペニア)、不活動によって内臓脂肪が蓄積すると、糖尿病、動脈硬化、アルツハイマー病につながっていくメカニズムが解明されています。こまぎれでいいので、1日に60 分くらい、運動しましょう。

・ストレッチング
・筋力卜しーニング
ぞの場足ふみ 10回

スクワット  5回
・バランス運動   (片足立ち)

・ウオーキングなどの有酸素運動 など

「愛育竜之口」回覧より

カテゴリー:愛育委員会

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