熱中症体験記(ひやり・はっと的観点から)

投稿日:2019年8月12日

2019.8.9 私の「熱中症」体験記・・・ひやり・はっと的観点から            (文責)吉房順治

・先日「田圃の草刈り作業」をしました・・・岡山の自宅から和気町の田圃へ、軽トラックで移動(1時間)です。
晴天無風状態・・・時間は「昼過ぎ」から・・・本当は「朝から」の予定でしたが、諸事情で昼食後になってしまいました。
・まあ、体力的には“昔からやって来ていた”という「根拠のない自信」が有りましたので、お茶(500ml)・ビタミンウオーター(2㍑)・炭酸飲料(500ml)と「食塩(少々)」を用意して(麦わら帽子を冠って)作業を開始しました。
・当初は慣れた作業なので~すいすい~でしたが、大体1時間経過して・・・草刈機の燃料が少なくなって来た頃から・・・汗が(結構)多量に出始めました。
・急いで食塩と炭酸飲料を補充し、併せて草刈機の燃料を補充し・・・余り休まずに作業再開(これぞ百姓魂)。
・しかし、暫くすると「足元(長靴の中)」が“蒸(む)れた”状態になり、汗の出方も少なくなってきました。
・それから、周りの景色の色彩バランスが“黄色”方向に変化を始め・・・視野もなんとなく「狭く」感じられるようになりました
・これはヤバイのではないか?・・・慌てて再度“水分と塩分”を補充しましたが、状態は変わりません。
※後で考えると、この辺で「気温」が「体温」を越えたのかも・・・?
・勿論、(直ぐに)作業を中止⇒木陰に移動して休みました・・・この辺りは「学問」の範疇(はんちゅう)です。
・20分ばかりすると(少し)楽になりましたので、残っている草刈り作業を再再開・・・これを、プロの間では【未練】と言います。
・(再再開すると)初めは汗も順調に出ていましたが、30分経過した辺りで「足(下半身)」が暑くなり、動きも鈍くなってきました。
視野も(やはり)狭くなり、色彩バランスが“茶色”転異を始めていました⇒これ、結構「ヤバイ」です
・作業はまだ残っていましたが、(大英断で)「未練」を振り切って終了・・・木陰に移動して、作業着(上下)及び長靴を脱ぎ、水に濡らしたタオルで全身を拭きます。
※日ごろから「ペットボトル(2㍑)」に「水」を入れて、“緊急用”としてトラックに積んでいます。
・その途中で【嘔吐】が有りました・・・昼食が殆んどと、飲んだ水分の殆んどが排出されました。
※胃液が薄まり、胃も働いていなかったようです・・・熱中症は、体内(消化器)から始まるのかもしれません・・・「むかむか」があった場合は、要注意です。
・すこし“風”が吹いてきたのと、水で濡らしたタオルで体が拭けたのが良かったようですが、持って来ていた飲料は暖かくなっていたので、その時は(それを)飲もうとは思いませんでした。
・30分程度休んでいたら“辛うじて”動けるようになったので、予備の作業着に着替え、草刈機をトラックに積み込んで、帰路に就きました。
⇒途中で、自動販売機から【冷たい水(500ml)】を2本購入して飲み・・・無事帰宅できました。
<結論>・体力は残っていると思っても、(あくまで)【根拠のない自信】ですので、無理はしない!
・農作業には【塩】と【冷たい水(又は番茶)を、少なくとも“2㍑”】持って行き、少しづつ飲む!
周りの景色に変化が有れば、作業を中断する!・・・黄変・茶変・視野狭窄は本当に【ヤバイ!】です。
・特に「体温・汗」に気を付け・・・体力の残っている時点で、退避行動を始める!
⇒体温変化に気付くのが鈍くなっている方は、「簡易体温計(100円ショップにも有るかな?)」を持っていた方が良いと思います。
「ひやり・はっと」は、どんな場合にも該当します・・・「草刈」と「自分の仕事」の類似性も、考えてみてください。
*また、今回のようなことは日常でも(結構)起きますので・・・諺(ことわざ)の「石橋を叩いて渡る」とか「猿も木から
落ちる」「河童の川流れ」等を思い出し・・・次の手(次の次の手)程度は【○○の訓練】として、“シミュレーション” しておくのも良いかと思います。
自主防災・自助共助・認知症予防にも効果が有る筈です。

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