不便益を噛み締める!
投稿日:2024年6月2日
コロナ禍前の4年間、私はとある高齢者介護施設で”お話相手ボランティア”をさせていただいた!
話好きな4~5名の男性高齢者のお話相手が私のミッションでした、
その中のWさんは80過ぎのおっとりとした好好爺、県北の新見
駅の隣駅の”備中神代”出身の方で、芸備線をよく使っていたそうです、
今はこの地域は限界集落化して、芸備線の今後までもが危ぶまれています
Wさんが青年期は歩いて神代駅まで1・5時間、新見や岡山市内に出るのが楽しみだったと懐かしそうに語っていました!
ある時、彼が話かけてきました「あんた!不便益って知っとるか…?」と、
私は「どんな字かな? …そりゃー知らんなー」と返答しました
「不便益とはな…不便がかえって益になるちゅうこっちゃ、神代までの山道を高校から会社勤めの15年間歩いて通った!これでしっかりした足を授かった、今でもしゃきしゃき歩けるがな…」と自慢顔でしゃべっていたのを思い出す❗️
住民の半分以上が高齢者で共同生活が維持出来ない集落のことを限界集落という
2050年までに20~30歳代女性が半数以下になる推計が根拠だそうだ…
産まれた故郷が失くなる…人口が減っても住み続けられる道はないものだろうか?
先輩高齢者の苦労話や体験談を聴きながら、じれったさが身体の隅々まで…
不便益を謳い文句した街造りを
なんとかならんかな・・…
記 北公民館ジェントルマン喫茶常連客 福森芳郎
カテゴリー:おん野の滴