中庸会藤原(老人会)では11月19日(日)、“藤原”の歴史や環境についての理解を深めようと10名の方が、NHKのブラタモリ風に地域を散策しました。
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参加者のほとんどが、他地域から藤原地域へ移住してきた“よそもの”だったこともあり、このブラタモリが“藤原”を知るうえでは大変よいイベントとなりました。
藤原地域を知り発展させていくために、今後もいろんな企画を実施してもっと多くの方々に参加していただこうと思っております。
仏様・神様に手を合わせて感謝‼
幡多地区は平坦な地が多く、はやくから農耕文化が開けており、土地や水の神、五穀豊穣を祈る神などが多く祀られていたようです。その幾つかが現在、藤原公会堂の北50メートルの所に集められています。参加者は、ご先祖たちの営みに思いをはせながら、牛頭天王・お稲荷様・お地蔵様などへ手を合わせてお祈りしました。
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公会堂北50mにある祈りのスポット |
ここでは、ご近所の何人かの方たちで「社日祭」がなされているそうです。社日とは、春分の日・秋分の日に近い「戊(つちのえ)」の日です。つまり、土の神を祀るということから、春は豊作を祈り・秋は収穫に感謝する日となっているようです。平成30年は3月17日と9月23日が社日にあたりますので、是非とも地域の皆でお祀りしたいものです。
軽便鉄道がこの地域の大切な“足”でした
大正4年11月、後楽園~西大寺の11.5キロメートルの全線が開通した西大寺軽便鉄道は、昭和37年9月に廃止されるまで地域産業・文化の発展のため、地域の“足”として大きく貢献しました。
藤原地区もそのルートの一部でした。花の駅で知られた藤原駅は、現在の岡山交通藤原営業所のところにありました。また、「りゅうそうクリニック」の前には鉄橋の基礎の一部が残されておりわずかながらも当時を偲ぶことができます。
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りゅうそうクリニック前の橋梁基礎 |
大切な“地域の水”を支えてきた用水路は今!
かつて農業が中心であったこの地域では用水路が田畑をうるおし、生活用水を提供するという大切な役割をはたしてくれました。いま、この地域は商業施設やマンション・住宅で埋めつくされ、用水路はかつての役割を終え生活排水の用水路へと変わっています。百間川へと注ぐ用水路は、藤原地区には三本流れています。
最近は気候変動が激しく、短時間のうちに大量の雨が降る集中豪雨が各地で発生します。旭川に一定以上の増水があり百間川に放流される時は、用水路からの排水口は閉められ、用水路の排水は排水ポンプに頼らざるを得ません。ところが、藤原地区の用水路は3本とも排水ポンプが設置されていません。このように、藤原地区の用水路は集中豪雨には極めて脆弱です。
集中豪雨等にどのように対処していくか、地域をあげて真剣に取り組むべきでしょう。
中庸会藤原(老人会)
会長 遠藤 好城
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