万富町内会
◎万富東大寺瓦窯跡
東大寺瓦窯跡(国史跡)は、JR万富駅北方にある大寺山という細長い丘陵にあります。天平時代時代に創建された東大寺が治承4年(1180)「源平の戦い」で焼失しました。
これを再建するために、俊乗房重源が東大寺造営の勧進職に任命され、朝廷・鎌倉幕府の支援を受けて、大仏の修理、大仏殿の再建を進めました。備前国が東大寺造営料国になってから、約10年間この地で東大寺再建の大仏殿瓦その他が焼かれました。現在その地は窯跡公園に整備するための計画が進んでおります。
◎万富日限地蔵尊
お堂に中には三体の石地蔵があります。
・中央のお地蔵様=享保19年4月24日(1734)講中8人と刻印
・左のお地蔵様=享和3年9月24日(1803)施主4岡本庄左衛門と刻印
・右のお地蔵様=刻印無し
以前には、埋田の路傍に2体の石蔵並んでおり一体には名がなく、名のない石蔵は梅池(太田池)※現在の阿保田神社前の団地、の傍に建っていたものを移したといわれています。
建久4年~建仁3年までの約10年間、梅の地で東大寺再建の大仏殿瓦等が13基窯(14基の説もある)で焼かれており、この工事の安全を願って建立したとも言われております。
万富昔話
昔々、天候不順で、寒波やイナゴの大発生で永年田畑の農作物は不作じゃったそうな。村人がお地蔵様に頼んでみたらどうじゃろう、ということでお願いしたら、早速 野山は息づき豊作となり、祈願かなった22日を縁日として、8月22日にお地蔵様を慰めするために踊り始めたのが今も続いている地蔵踊りです。