備    中    漆 
 

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 ■ 山 口  松 太  2006年 2 月 6 日      
山口松太さん  自宅にて

山口 松太(まつた)さん
         
  高野尻地区 在住


漆    歴

昭和42年 故 難波仁斎(岡山県重要無形文化財保持者)
に師事
昭和47年 日本工芸会正会員
平成 6年 日本工芸会中国支部副幹事長
平成 7年 岡山県指定重要無形文化財(漆芸)保持者認定
平成16年 日本工芸会幹事に就任
平成16年 日本工芸会漆芸部会常任幹事
平成17年 日本伝統工芸展監査委員推挙
平成17年 日本伝統漆芸展監査委員推挙
平成20年 日本工芸会中国支部幹事長



( 座 右 の 銘 )

啐  啄




漆器の製作工程については、岡山市デジタル
ミュージアムの常設展で ご覧いただけます。





受  賞  歴

昭和46年 岡山県美術展覧会 山陽新聞社大賞
昭和46年 日本伝統工芸展 東京都教育委員会賞
昭和47年 金重陶陽賞
昭和51年 岡山県文化奨励賞
平成 4年 岡山日日新聞文化功労章
平成 9年 山陽新聞社賞文化功労
平成11年 日本伝統工芸展 日本工芸会総裁賞
平成12年 三木記念賞
平成13年 福武文化賞
平成14年 倉敷文化章
平成15年 岡山県文化賞
平成15年 紫綬褒章
平成19年 第四回マルセン文化大賞





 ■ 作 品  ( 14 ) 2013年 11 月 8 日       

漆  山口松太展


油枩堆錦箱 「大和」
40.0 × 13.0 × 高さ 8.0cm













       会   期     2013年11月20日(水) ~ 26日(火)

       会   場     岡山天満屋 5階 美術画廊




 ■ 作 品  ( 13 ) 2010年 11 月 18 日       

油枩堆錦に墨蘭図箱   山口 松太
第57回 日本伝統工芸展 岡山展


油枩堆錦に墨蘭図箱
縦31.0 横27.5 高5.0cm


山口 松太   作












「伝統という名の創造力」

伝統を受け継ぎながら、さらに技術を磨き、現代の生活に即した新しい工芸作品を創り出すことを目指しています。

       会   期     平成22年11月18日(木) ~ 12月5日(日)
       会   場     岡山県立美術館
       主   催     (社)日本工芸会 他




 ■ 作 品  ( 12 ) 2009年 11 月 19 日       

乾漆油枩堆錦箱 「氷雪」
第56回 日本伝統工芸展 岡山展


乾漆油枩堆錦箱 「氷雪」
縦44.0×横9.5×高7.5cm


山口 松太   作














伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質をもちながら、一瞬もとどまることのないのが本来の姿です。
伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することではなく、伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、受けついだ優れた技術を一層練磨し、今日の生活に即した新しいものを築いていくことが重要です。

       会   期     平成21年11月19日(木) ~ 12月6日(日)
       会   場     岡山県立美術館
       主   催     日本工芸会 他




 ■ 作 品  ( 11 ) 2009年 11 月 19 日       

栗木口挽梅花文盛器
―漆芸美の伝承―
漆の会展 (平成21年)


「栗木口挽梅花文盛器」
縦32.5×横34.5×高2.5cm


山口 松太   作







歴史ある備中漆の復興がなされている中、この漆を使いこなせる人を養成するべく、平成16年10月から
漆の会(きゅうしつのかい)」として研修をしています。
その成果を見ていただくため、受講生の方々の初めての作品展を開きました。 (山口 松太)

       会   期     平成21年11月25日(水) ~ 12月1日(火)
       会   場     天満屋岡山店 5階美術ギャラリー




 ■ 作 品  ( 10 ) 2009年 5 月 22 日       

平成21年度 日本伝統工芸 中国支部展


第52回 日本伝統工芸 中国支部展
 












       会   期     平成21年5月27日(水) ~ 6月1日(月)

       会   場     天満屋岡山店6階 葦川会館 (岡山会場)

       主   催     日本工芸会 中国支部

       列品解説     山口 松太 (漆芸)  5月27日(水) 11:00~




 ■ 作 品  ( 9 ) 2008年 4 月 7 日       

アンドロメダ


岡山県重要無形文化財
  山口 松太  漆芸展 

  乾漆油枩堆錦筒型箱 「アンドロメダ」
  
  幅44.0 × 奥行10.0 × 高8.0cm




       会   期     平成20年4月8日(火) ~ 4月14日(月)

       会   場     天満屋倉敷店 4階美術画廊
 




 ■ 作 品  ( 8 ) 2008年 3 月 3 日       

作品 8
第25回  日本伝統漆芸展

   (平成20年) 


  油 枩 堆 錦 二 蘭 花 蒔 絵 棗

    径 7.5 × 高 8.0











伝統漆芸展

   会   期      平成20年3月11日(火) ~ 17日(月)
   会   場      天満屋岡山店 5階 美術画廊・美術ギャラリー
   主   催      社団法人 日本工芸会
   列品解説      山口 松太   3月11日(火) 14:00~15:00
      


 ■ 作 品  ( 7 ) 2007年 5 月 28 日       

「寢に戻る」
日本工芸会中国支部 五十周年記念展
   (平成19年) 

   「寢に戻る」
   12 × 12 × 13

   山口 松太   作



作品は、日本工芸会中国支部 五十周年記念展でご覧いただけます。 会場には たくさんの作家の方々の 最新作品が展示されます。


  会   期     平成19年5月29日(火) ~ 6月3日(日)
  会   場     天満屋岡山店 6階 葦川会館
  主   催     日本工芸会  日本工芸会中国支部  山陽新聞社

  列品解説     山口 松太 (漆芸)   5月30日(水) 11:00~ 
           (他期間中各日に列品解説が開催されます)



 ■ 作 品  ( 6 ) 2007年 3 月 4 日       

薄紅葉香盆

第24回 日本伝統漆芸展 (平成19年) 

   薄紅葉香盆
   縦40.0 × 横40.0 × 高 4.5

   山口 松太   作



作品は、第24回 日本伝統漆芸展 岡山会場でご覧いただけます。 会場では 現代日本を代表する作家の方々の最新作品が展示されます。

古くから、日本人の生活と共にあって、実用性と美の優れた漆芸品を生み出してきました。また常に創意、工夫を加えて、芸術的にも高度な発展をしてきました。

世界に誇る日本漆芸の伝統をふまえ、さらに発展させ、伝統工芸の精神にそって今日の生活に即した創意ある作品の数々です。



  会   期     平成19年3月13日(火) ~ 19日(月)
  会   場     天満屋岡山店 5階美術画廊・美術ギャラリー
  主   催     社団法人 日本工芸会

  列品解説     3月13日(火) (午後1時~2時)   山口 松太



 ■ 作 品  ( 5 ) 2006年 12 月 17 日       

油枩堆錦彩華文鎮

日本工芸会近畿支部・中国支部
漆芸部会合同展 


  油 枩 堆 錦 彩 華 文 鎮
  径7.5×高4.5cm

  山口 松太   作
 




「日本工芸会近畿支部・中国支部 漆芸部会合同展」は奈良漆器や京都漆器に代表される漆芸産業の長い伝統を誇る近畿地域と備中漆を今に伝える中国地域の作家が一同に会し、伝統技術に根ざした明日の工芸作品を創造する研鑽の集いです。

■ 展示品は、山口さん 他 多数の作家の作品が 展示されます。
  会   期     平成18年12月19日(火) ~12月24日(日)
  会   場     天満屋岡山店5階美術ギャラリー
  

  列品解説     12月19日(火) 午後2時~    北村 昭斎(人間国宝)




 ■ 作 品 集 ( 4 ) 2006年 11 月 12 日       

油漆堆錦に笹百合蒔絵短冊箱   山口松太 作

第53回 日本伝統工芸展 (平成18年) 

  油枩堆錦に笹百合蒔絵短冊箱

  山口 松太   作
 




日本伝統工芸展は、わが国に伝わる優れた工芸技術の保護育成をめざし創立されました。 伝統を受け継ぎながら、さらに技術が磨かれた作品の数々です。

■ 展示品は、山口さんの作品 他 283点が 展示されています。
  ( 陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸・遺作 計284点 )
  会   期     平成18年11月16日(木) ~12月3日(日)
  会   場     岡山県立美術館
  主   催     日本工芸会 他

  列品解説     11月16日(木) (午前11時~12時)   山口 松太


■ NHKテレビ放送  「日本伝統工芸展」  
11月17日(金) 19:30~19:58 放送
   ★★ 作家の工房を訪ねて・・・・・ ★★
     漆 芸   山口 松太 (岡山)
     染 織   佐藤 常子 (岡山)




 ■ 作 品 集 ( 3 ) 2006年 6 月 28 日    

蒟醤紅葉色紙箱

第18回 (昭和46年) 蒟醤紅葉色紙箱


この作品は、かねてから秋の山で出会った紅葉の艶やかさと 透き徹る静かさを表現しようと モミジの葉をゴム判で数種類作り、紅葉の心象風景を頭で描きながら 朱漆を付けて一気に捺していった。

モミジの葉数は 千枚を越えたと思う。仕上げには仁斎先生の描き蒟醤(きんま)と同じ透き漆を被せて研ぎ出す方法を採って、奥行きを表した。

この作品は 蒟醤とも描き蒟醤とも異なるので 題名に迷ったが、音丸耕堂先生の「蒟醤でいいでしょう」との言葉で 蒟醤とした。


  (東京都教育委員会賞 受賞)   






第50回 (平成15年) 乾漆堆錦盒 「 礁 」


この年の二月に 浦添美術館主催の漆芸会議に出席し、続けて取材目的地の石垣島から竹富島へと、エメラルドグリーンを求めて移動した。

泡盛 と ごーやーちゃんぷるには堪能したが 天候には恵まれず、佳いロケーションをふんだんに取材することが出来なかった。

一瞬の晴れ間に撮った一枚の珊瑚礁の海波をもとに、イメージを膨らませての作品。









乾漆堆錦盒 「礁」



 ■ 作 品 集 ( 2 ) 2006年 3 月 12 日       

油枩堆錦蒔絵棗「荒磯」

第23回 日本伝統漆芸展 (平成18年) 

  監査委員 作品
  
  油枩堆錦蒔絵棗 「 荒 磯 」

    径 7.5 × 高 7.0




作品は、第23回 日本伝統漆芸展 岡山会場でご覧いただけます。 会場では 現代日本を代表する作家の方々の最新作品が展示されます。
世界に誇る日本漆芸の伝統をふまえ、さらに発展させ、伝統工芸の精神にそって今日の生活に即した創意ある作品の数々です。

展示列品の中には、山口さんの作品はもちろん、弟子の前坂さん の作品(初入選)も展示されています。


  会   期     平成18年3月28日(火) ~ 4月3日(月)
  会   場     天満屋岡山店 5階美術画廊・美術ギャラリー
  主   催     社団法人 日本工芸会

  列品解説     3月28日(火) (午後1時~2時)   山口 松太



 ■ 作 品 集 ( 1 ) 2006年 2 月 6 日    

乾漆堆錦箱「古陵想」

第46回 (平成11年) 乾漆堆錦箱 「古陵想」


第37回 日本伝統工芸展に出品した堆錦梅林香文盆で 金平目地に、丸く抜いた堆錦餅を五弁の梅花文様に貼った。

金地に堆錦を貼ると 雅を感じ、黒呂色地に貼ると 神秘な趣きになる。
これを かねてから構想していた貴人の陵墓を この箱に試みました。


  (日本工芸会総裁賞 受賞)   文化庁 蔵







第47回 (平成12年) 乾漆堆錦硯箱 「易」


微妙な甲盛りをした硯箱。 光悦が乾なら 坤でいこうかと造った乾漆の形。

「易」 は 太陽がこれから高く天空に 揚がっていく意。

身の側面は、大海の波文。 身の内側の 拵えは、変り塗りの 青海波に十六夜の水滴。









乾漆堆錦硯箱「易」



 ■ 備 中 油 漆 (あぶらうるし) と 堆 錦 (ついきん)技 法        

平安時代から受け継がれる漆は、英語で 「 JAPAN 」 と呼ばれています。 日本を代表する伝統工芸です。

昭和41年 備中町東油野の漆掻き 峠 功一 氏 の掻いた備中漆に 出会いました。 そして その素晴らしさの虜になりました。

漆の植栽から 精製までを含めた幅広い漆芸技法を探求しましたが、沖縄の堆錦(ついきん)の 「不思議」 だけは 理解できませんでした。

沖縄に出向きました。 堆錦は門外不出の技法でしたが、幸運にも 「紅 房」 で堆錦研修の機会を得ることができました。

しかし 沖縄で見聞し 研修した技法が、何故か 岡山では 全く実現できません。 

試行錯誤の中、日本の各産地の うるしを使ってみました。 結局は 備中の油漆 (あぶらうるし) 以外には ありませんでした。





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