明治12年5月(西暦1879年) 西南の役后当時全国で疫病が蔓延し、村民が病魔に冒され、困窮していたとき、当時の伏見義三郎という方が英知を以って村民を救うために信仰の基をと、奉塔様の建立を決意されたのであり、ついては、犬島より四番樋までは海上輸送して伏見氏の指導のもとに村民一丸となって総力を結集し、陸揚し、川を渉り、道無き道を幾日も要し現地に運び、稀に見る巨大なる石塔が築かれたのである。
以来、日蓮宗信徒は一同唯南妙法連華経と唱え、各家輪番にて世界平和、国家安泰身体健全、家運昌等心願成就を祈りつつ毎晩お燈明を上げてお参りしている。
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