12〜2月篇



 だれにでもできるミニ家庭菜園での健康野菜作り
 家庭菜園では八百屋さんの店先に並んでいるような見た目にきれいな野菜を作る必要はありません、農薬をなるべく使わないで、安全で新鮮な野菜を自分の手で作ることが楽しみです。
 このサイトの見どころ
 このサイトは、米倉で有機栽培無農薬野菜作りに取り組む和気悠紀子さんの「四季の菜園」をご紹介しながら、長年つちかって来た有機栽培による野菜作りの「こつ」を1年間シリーズでご紹介して行きます。ご期待下さい。


12月の菜園


コンニャク芋の生長

コンニャクイモは、サトイモ科の作物で、種イモは春に発芽し発根して葉を出します。
種イモはだんだん消耗してなくなり、秋には新しいイモが出来5〜8個の生子が着きます。
これを毎年植え替え4〜5年目の春には花が咲きます。


究極の有機栽培
無添加コンニャク作り

和気さんちの「ごまの灰流」コンニャク

コンニャクイモは、サトイモ科の作物で、種イモは春に発芽し発根して葉を出します。
種イモはだんだん消耗してなくなり、秋には新しいイモが出来5〜8個の生子が着きます。
これを毎年植え替え4〜5年目の春には花が咲きます。

先日収穫した5年物を使って和気さん家の裏庭に近所の奥さんが集まり「ごまの灰」を使った
自然食品のコンニャク作りをしました、ご紹介します。


第1ステップ ごまの灰汁作り
1)10月に収穫した「ごま木」の茎を乾燥させておき、燃やして灰を作る。
2)灰をふるいにかけ、消し炭を取り除く。
3)3倍ほどの水を加え、とろ火で2時間程度煮炊く。
4)灰汁を布・和紙などで濾す。


第2ステップ
1)コンニャクイモを「たわし」でよく洗う。
2)鍋に湯を沸かし、イモは適当な大きさに切りゆでる。
3)熱いうちに皮をむぐ。芽の部分はえぐり取る。
4)さいころ状に切る。
5)数回に分けてミキサーにかける。(1回当たり、イモ250g、水500ml)
    自然水を使用しました。(1回目は新見の水、2回目は浅原の水を使用)


 
第3ステップ
1)ミキサーにかけた後、ボールに取り出し、20分間くらい手でこねる。
2)4時間以上低温でねかせる。
3)灰汁を少しずつ加える(イモ1kgに灰汁400cc)
4)粘りが出るまで手で良く練る。(うまさを引き出すだいじなポイント)


第4ステップ
1)手で形成する。(1玉あたり180g程度)
2)中に空気が入らないように、そして表面をきれいに形成する。
  (手に水をかるく付ける、中に水か入ると割れ目の原因となる)
3)沸騰したお湯の中に形が崩れないように入れる。
4)40分間煮る。
5)そのまま冷やしておくとあくが抜けて出来上がり。


 ・・これはいける。 和気さん家の「ごまの灰流」
コンニャク作り。


総合プロデュース 和気悠紀子
出演 和気 弘子
出演 島村真須子
製作 的場 宣明
でんがく さしみ おでん


ウコン
 ウコンは、亜熱帯産のしょうが科の多年草で、連作をきらいます。
 土質は、やや湿り気のあるところが適しています。
 葉茎は高さ1.2mくらいになり、根茎は1kgにもなります。
 収穫は、茎葉が黄変し枯れてから初霜が降りる11月上旬に行なう。
 貯蔵は、低温に弱いので箱の中の土中に埋めるか、紙袋に密封して室内に置く。
 肝臓・心臓・胃腸・血圧・血糖・その他生活習慣病に良いと言われています。
<食べ方>
1)すりおろして、熱湯を注いでお茶代わりに飲む。
2)焼酎漬にする。
3)スライスして乾燥させ、ミキサーで粉末にする。


ヤーコン
 ヤーコンは、アンデス高原産の菊科の植物です。
 乾燥に強く強健で育てやすく、少ない肥料で栽培できます。
 植付け4月、収穫11月と生長期間が長くゆっくりと育ちます。
<収穫>
1)水分の多い果実野菜で、皮が薄く傷つけないよう丁寧に掘起こす。
2)1株から10個〜15個以上の収穫があります。
<食べ方>
 芋は、サクサクした歯切れがよくアッサリとした甘味があります。
1)芋の皮をむぎスライスにして食べる。
2)薄切りにして、サラダや酢の物、天ぷら、炒め物など色々な料理に使えます。
3)葉を自然乾燥しお茶がわりにして飲む。
4)ヤーコンジュース。
   最近では、健康食品として人気があるようです。


くわい
 芽が出る、縁起物の野菜です。
 「くわい」は、蓮根と並んで正月料理の欠かせない野菜の一つです。
 地下15cmくらいの泥の下で一つの根にたくさんの子が付いています。
<調理のポイント>
1)おせち料理の、煮物、酢の物。
  米のとぎ汁で一度煮てアクをとり、冷水に入れて調理する。
2)薄切りにして揚げ物。
3)おろしてだんごに丸めてゆでて、味噌汁の実にする。



1月の菜園


10月末に蒔いた「ほうれん草」が朝霜をかぶり味を増します、寒さには強いので冬の間中収穫できます。
「ブロッコリー」は、春先に脇芽が収穫できます、切り取った後は寒肥と土寄せをして楽しみましょう。
「白菜」は、霜枯れを防ぐため藁で鉢巻をしてやると痛みがちがいます。。
11月に蒔き付けた「絹さやえんどう」や「スナックえんどう」に巻きひげが出来たらつる垣をしてやりましょう。
「わけぎ」が霜に打たれて今は萎れています、間もなく新芽をのばし、旬の味を届けてくれます。



和気さんちのピーナツ豆腐

昨年11月に収穫したピーナツを使って和気さん家の台所に近所の奥さんが集まり
ピーナツ豆腐作りをしました、ご紹介します。


 殻取りピーナツ  2 カップ
 水         14カップ
 カタクリ粉      1カップ
 小麦粉       1カップ
    注)1カップ(200cc)
1)殻を取ったピーナツ2カップを水4杯分入れ、一晩おく。
2)したしたになった渋皮をきれいに取り除き、よく水を切る。

第2ステップ 下準備
1)小麦粉1カップとカタクリ粉1カップをふるいにかけ、混ぜ合わせておく。

第3ステップ
1)数回に分けてミキサーにかける。(ピーナツと水の割合は1対7位の割合)
   水(岡山雄町の名水)14カップをボールに準備し適宜分割使用する。
2)こし袋に入れ、棒に巻きつけてしぼる。
3)1ならびに2を繰り返し最後に水のみでミキサーケースを洗浄する。
4)準備したボールの水を全て加え良くかき混ぜる。

第4ステップ
1)第2ステップ(下準備)の小麦粉とカタクリ粉を加えよく混ぜ合わす。
2)よくかき混ぜながら火にかける。
3)約20分間、中火にかけ粘りが出るまで絶えず木べらで練る。
4)水に濡らした湯のみコップにオタマジャクシ一杯分を盛り付ける。
5)荒熱をとり冷蔵庫で冷やし固める。
6)平皿にうつす、固まってからでも簡単に形抜けできる。

 ・・これはいける。

お好みに応じて酢味噌や
わつび醤油でどうぞ・・
和気さん家の
   ピーナツ豆腐作り。


総合プロデュース 和気悠紀子
出演 和気 弘子
出演 島村真須子
製作 的場 宣明


2月の菜園


1)たまねぎ
 2月初旬に追肥として高度化成肥料をほどこし、同時に中耕し株元に土寄せします。
   (年内の成育は抑え、1〜2月に肥料効果を高めることが良玉につながります。
   なお、肥料の遅効きは、葉勝となり肥大遅れや病虫害の危険があります。)
  注)肥料が残っていると、見た目は同じでも腐りやすいたまねぎになります。
2)ふきのとう
 いち早く春を告げるとしててんぷらや味噌汁に入れて食卓を飾ります。
   (香りは良いのですが苦味が少し強いのが難点です。)
 野の春、食卓の春、心の春を楽しみます。
3)いちご
 2月の中旬マルチ掛けをします。
   マルチの効果
   1、雑草を防除します。
   2、いちごの実を保護します。
   3、土からの感染病虫害を防ぎます。
 ビニールから穴だしするときは、葉や茎を傷めないように気をつけてしましょう。



        春作じゃがいもの植付け

メークイン  春作用で、肉質は粘質で作りやすい。

男爵     春作用で、肉質は紛質で収穫量が多い。
         (種イモは、種苗店で採種用の無菌イモを使用する。)

1)土つくり
  半月くらい前に堆肥を入れ苦土石灰と一緒に掘起こす。
    (じゃがいもは、湿害に弱いので排水の良い場所を選ぶ)
2)うねづくり
  うね幅は、1条植えで1〜1.4mにする。
3)種いもの準備
  一片が40〜50gの大きさに切り、それぞれに芽が付いていることを確認する。
    (その際、芽が集まっている頂部を切り捨てる。)
  わら灰などをまぶし、しばらく日光に当てる。
4)植付け
  30〜40cm間隔で切断面を下にして植え込み上から土をかきよせる。
    (深植えは禁物、人差し指でイモに当たる程度。)
5)芽かき
  萌芽が出揃ったころ、勢いの良い芽を1〜2本残して芽かきします。




和気さんちの豆腐つくり

昨年11月に収穫した大豆を使って和気さん家の台所に近所の奥さんが集まり
豆腐つくりをしました、ご紹介します。

    絹こし豆腐
大豆         450g
(雄町の名水)  1400cc


    木綿豆腐
大豆         750g
(雄町の名水)  3600cc

1)大豆はよく水洗いし一晩たっぷりの水に浸します。


第2ステップ
1)大豆と水を数回に分けてミキサーにかける。
2)鍋に移し、強火で一気に沸騰させる。
   (泡がひどい場合は、米ぬかを一つまみ入れると泡けしになります。)
3)焦げ付かないよう、鍋底から混ぜます。
   (点火後、25分を越えないように注意が必要です。)


第3ステップ
1)こし袋に入れ、棒に巻きつけてしっかりとしぼります。
2)豆乳の温度が下がらない内に手早く作業します。
  (もし、温度が下がったら、もう一度火にかけます。)
3)おからは、料理に使用します。


第4ステップ
1)200ccのぬるま湯(40〜50度)で凝固剤を溶きます。
2)豆乳の温度が65〜70度のときにお湯で溶かした凝固剤をいれ手早く混ぜます。
3)トレイに移し温度の低い所に置き、容器と豆腐の間に水の膜が出来るまで冷まします。
  絹こし豆腐の出来上がりです。


木綿豆腐
1)形箱に水に浸した布を敷き、前2項の豆液をうつします。
2)敷き布でおおい、落し蓋をして1.2kg程度の重石で10分間くらいおきます。
3)水の中に裏返しにして、形箱と敷き布を外します。
   (保存する時は、水の中に入れておきます。)
   木綿豆腐のできあがりです。


作  品
豆腐 おから がんも


ん・・・これはいける

和気さん家の豆腐つくり

fin

総合プロデュース 和気悠紀子
出演 和気 弘子
出演 島村真須子
製作 的場 宣明