米倉博物館


展示NO-N12 「むしろ」

 良質の稲藁で、むしろ編機を用いて「むしろ」を編んだ、広げると幅が間中(まなか)、長さが一間(いっけん)で両手を広げると持ち運びが良く出来ていた。
 敷物に使用すると共に、籾の日照乾燥、穀物の乾燥等に欠かせなく、各農家に50枚位は持っていた。

 稲籾を「むしろ」に広げて天日干しすることを「むしろ干」と言い、展示NO−N22の「籾さぐり」を用いて日中に「籾返し」をして日照乾燥をしていた。

 藺草が栽培され、畳表が庶民に普及する以前は、床板に「むしろ」を敷き、寝起きする生活様式であった。