NO-E04  晩秋の日本海
2003.11.1

 秋の日の午後、ふと車を止めて砂浜に腰をおろし、どこまでも続く日本海の水平線を眺める老夫婦があった。
 そこには、寄せては返す白波と磯で戯れる4人の孫たちの歓声が静けさの中に調和し心和むものを感じていた。
 遠い日、新婚旅行でこの地を訪れ、二人で眺めたあの青い海の色を思い浮かべていた。
 時は過ぎ潮は満ち来ても、お互い交わす言葉はなく、共に人生の充実感にみちたりていた。
 彼は、ふと立ちあがりデジカメのシャッターを押した。

Canon IXY
N.Mさん