季節のたより
2003


拝啓 田植の季節を前に
 十二箇郷用水は、備中東南部十二箇郷一帯の平野をうるおし、その灌漑面積は約5千ヘクタールにも及び、この用水の水源である湛井堰は高梁川の上流に位置し、用水期間中は高梁川を堰き止めて十二か郷の村々に引水されてる。
 祇園用水は、旭川から水を引き、祇園大樋で新田用水、古田用水、後楽園用水、外田溝用水などの幾つかに分けられ、旭川の左岸、備前平野一帯をうるおしている。昔は灌漑面積千八百ヘクタールといわれ、備前の穀倉地帯の灌漑用水を賄って来た。
 このうち古田樋尻川は、百間川から東側、高島、幡多、財田、古都、富山、さらに浮田、可知まで約千ヘクタールを山手川と中田川の二つの用水路とその支線で灌漑している。
 管掛用水は、岡山市玉柏地崎に旭川の取入口を有し、三野から南方に入り西川用水となり市内西北部一帯を灌漑した後、笹ケ瀬川左岸地区を灌漑して、平田から米倉に至る。余水は米倉大樋門から笹ケ瀬川に放流している。
 また、西川から分流した、枝川水系は旭川の西側一帯をうるおし、備前の穀倉地帯の灌漑用水を賄って来た。
 「上郷のものには、牛にも頭を下げろ」と言われた時代から、下流干拓農民にとって生活用水、農業用水の確保は村人にとって重要な事業でした。
 今も、この時期に下流各地域の町内から代表が上流河川の清掃作業に当っています。
 また、町内を流れる用水の川掃除が25日に町民総出で行われました。

 この用水は生活用水として、また農業用水として水神様を奉り大切に守って来ました、川藻(かわも)の取除きと清掃を毎年この時期に町民総出で行っています。
 今では川藻はなくなり、その代り空き缶や古タイヤや自転車までが引き上げられます、その量2トン車1台分にもなります。
 町民総出で汗を流し、道路脇の雑草も刈取られ、水の流れも勢いを取戻し、鍬や釜を手に話のはずむ一時でした。



 


拝啓 当新田環境センター余熱利用設備(温水プール)の概要と運営開始予定 
 運動は日常健康管理の上で重要な位置付けとされ、多くの方々がウォーキング・水泳・サイクリングと年齢と体力に合わせて参加されています。
 中でも水泳は、美容の面からも成人病予防の面からも、その効果が期待されています。
 待望の当新田環境センター余熱利用温水プールの建設工事が着々と進んでおり、その施設概要を紹介します。
 なお、温水プールへのアクセス道も、JR瀬戸大橋線北側に2車線道路が平成15年度末までの完成予定で建設されております。

設備概要(当新田環境センター余熱利用施設整備・運営PFI事業より)
 イ、運営開始時期  平成16年4月1日オープン予定
 ロ、外観図
 ハ、平面配置図
 ニ、1階平面図
 ホ、2階平面図



拝啓 進む道路整備ならびに環境整備計画 
 私たちの町米倉は、JR瀬戸大橋線・国道2号線・県道岡山児島線と交通の起点であると共に交通の難所でもあります、近年国土交通省から路線計画の概要が示され一部工事が進んでいます。
 ホームページ参照 http://www.okakoku-mlit.go.jp/
1)JR瀬戸大橋線の高架路線化
 岡山駅から大元・下中野までは高架で開通しました、しかし、それから下の西市・妹尾駅に至る高架路線化は目処が立っていません。
2)岡山西バイパス工事
   岡山西バイパス(岡山市古新田地区)から県道岡山倉敷線(岡山市西長瀬)の2.5km区間について、平成17年度内の開通に向けて工事が促進 されており。それに伴う、笹ケ瀬川橋梁工事及び改良工事も現在河川内の下部橋脚工事が進み、完成次第、上部橋脚工事が行われます。


  

3)国道2号、防音壁設置工事(米倉高架橋付近)
    国道2号線の騒音と振動には周辺住民として日夜悩まされて来ました、岡山市東部から敷設させている防音壁設置工事の実施時期につきましては、現在設置区間の地元調整が行われています、地元調整が終わり次第工事に着手され予定としては、平成15年6月から現地着工、完成予定は平成16年度内のようです。
4)国道2号岡山バイパス岡山市内立体事業
  岡山市洲崎〜米倉間は、中四国地方一の113,000台/日の交通量となっています。また、新保交差点等の平面交差点で は、岡山県内で最大の渋滞が発生しています。一般の人を対象として、昨年度アンケートを行った「岡山都市圏の渋滞 に関するアンケート調査」においても、国道53号の津島地区に次いで、多くの方々から改善意見が寄せられています。 
   そこで、新聞報道されたように岡山市内における国道2号の抜本的な渋滞対策として、新保交差点の交差点立体化事業に着手します。 平成15年度は、調査設計を進める予定となっています。
 なお、情報については、今後、岡山国道事務所ホームページに掲載される予定です。
5)米倉地区内汚水管埋設工事
 昨年10月から汚水管埋設工事が進んでいます、着工部分の埋設工事はほぼ完了しましたが、今回施行した工事の下流部分(県道児島線での工事)は平成16年度に工事予定です。
 工事期間から考えると、使用開始(下水道が使えるようになる)は、平成17年度中になるようです。



拝啓 コミュニケーション会議サービス参加
 岡山市情報水道モニターを対象に3〜4名がグループで参加して自宅にいながらにして参加者全員の顔を見ながら会議し、会議資料も提示して会話が出来ます、そして会議風景の録画もサーバーに出来ます。
 設備は手持ちのPCにテレビ会議ソフトのインストールとCCDカメラとイヤホンマイクセットを取り付けるだけです。
 実験期間は2月3日〜3月31日迄ですが、2月9日に(株)イー・ファミリー、(株)リットシティ様などのご協力を得て初の米倉テレビ会議(ホームペーシ編集会議)を行いました、この模様はリットカフエの方で公開されるようです。
 公会堂に設置されたパソコンと光ファイバー回線が威力を発揮しました。
 また、個々の自宅回線も情報水道の光とADSLの混在環境で、ソフトもWindows98、WindowsME、WindowsXPの混在環境で行われました。




拝啓 市民による市民のための情報化を目指して
 
米倉公会堂に町民待望の岡山市情報水道構想に基づく光ファィバー回線が敷設され、パソコンが1台常設されました、効果的な使用方法ならびに管理方法はこれから検討するとして、まず第一次の環境整備が出来ました。
 当地域はインフラ環境に恵まれており、岡山市が進める実証実験にも積極的に参加してまいります。
岡山市情報水道実験推進協議会が進める 『ブロードバンド対応行政情報公開サービス』に参加しました。
1) 実験の概要
   行政情報を映像にして、わかりやすく行政施策を公開し、広く市民の意見を問うシステムです。
2) 実験の期間
  平成15年1月27日 〜 平成15年3月31日
3) 実験参加方法
   下記の実験入口(URL)から実験に参加することができます。(一般回線からも入れます)
   実験の内容は、実験サイトの中の映像をご覧いただき、その映像にコメントを書きこんで頂くだけです。
   コメントを書き込むときに簡単なユーザ登録が必要です。
4) 内容
   イ)行政(市役所)からのビデオ広場
     モデル電子町内会の現状紹介に「牟佐町内会のホームページ」「米倉町内会のホームページ」が紹介されています。
   ロ)地域(電子町内会)からのビデオ広場
     田中野田町内会の「新しい街の風景の中で」と米倉町内会の「米倉をめぐる流れ370年の歴史を経て」が参加しています。
  なお、その撮影の模様は、スライドショーで紹介しています。

皆さん実験に入って見て、コメントに参加して下さい
≪実験入口≫
http://public1.litcity.ne.jp/


拝啓 汚水管埋設工事と推進工法
 米倉地内下水道管埋設工事が始まった、幹線道路の地下4メートルに直径200ミリ長さ1メートルのヒューム管をA点からB点に向けて4/100の勾配を付けて推進工法でつなぎながら埋設して行く。
 推進工法とは、先端に先導管(長さ約2メートル位)に設置したターゲットにレーザーを当てて方向調整を図るのだそうです、それにしても正確にB点に向けて進むのには感心しました。
 掘り出される土は、笹ケ瀬川そして旭川から流れ出て堆積した北部地区は粘土質、南部地区は砂のまじったシルト土質で数百年の眠りから覚めて地上に顔を出していました。