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至 誠 | 分 度 | 積小為大 |
至誠とは真心であり、「我が道は至誠と実行のみ」と。 | 人は自分の置かれた状況や立場をわきまえ、それにふさわしい生活を送ることが大切であり、収入に応じた一定の分度を設定し、その範囲内で生活すること。 | 小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつく。小事をおろそかにする者に、大事が果たせるわけがない。 |
勤 労 | 推 譲 | 一円融合 |
人は働くことによって、生産物を得て生きていくことができる。 また働くことを通じて知恵をみがき、自己を向上させることができる。 |
節約によって余った分は家族や子孫のために蓄えたり、他人や会社のために譲ったりすることにより、人間らしい幸福な社会ができる。 | 全てのものは互いに働き合い、一体となって結果がでる。例えば、植物が育つには水・温度・土・日光・養分・炭酸ガスなど、いろいろなものの徳が融けあってひとつになって育つ。 |
相模国足柄上郡栢山村(現在の神奈川県小田原市栢山)に生まれる。14歳で父利右衛門が死去、2年後には母よしも亡くなり、尊徳は伯父二宮万兵衛の家に預けられた。
伯父の家で農業に励むかたわら、荒地を復興させ、また僅かに残った田畑を小作に出すなどして収入の増加を図り、20歳で生家の再興に成功する。
その才を買われ旗本領の仕法を担当し、立て直しに尽力。功あって下野国桜町(現在の栃木県芳賀郡二宮町周辺)の仕法を任せられる。
後に東郷陣屋(栃木県真岡市)にあって天領(真岡代官領)の経営を行い成果を上げる。その方法は尊徳仕法として他の範となる。その後、日光山領の仕法を行う。栃木県今市市にて没。
思い
機会があって田舎の小学校を訪れた。今も校庭の中庭に二宮金次郎の像が立っていた。
彼は、薪を背負い本を読んでいた。
忘れかけていた遠い日の熱い想いが全身にみなぎった。
そこに学ぶ子供たちの表情がとっても爽やかだった。