わいわい亭の「6月講座会」が開催される
 
                   「テーマ・・・・・訪問診療について学ぶ」

 
今月の講演会は、病院に行くのが難しい人や、病気を患いながら施設ではなく自宅で過ごしたいと希望
 する人のために、医師が定期的に患者宅を訪れて診察する「訪問診療」について学習しました。
 講師の「ももたろう往診クリニック 小森栄作 院長」は、大学病院や癌センター勤務経験の中から、
 患者の気持に沿える「訪問診療体制」を思いついたと言うことです。

 40兆円を超えると言われる医療費の削減は国の方針であり、病床数を減らして在宅介護拡大に舵を切っ
 ている現状を考慮すると「訪問診療」は今後、浸透していく診療体制でしょう。しかし、実態の分から
 ない我々には、「何かあったらどうしよう?」「一人で出来るかな?」など不安がいっぱいです。
 この不安について、実体験を交えて分かり易く解説していただきました。


 しかし、誰でも自由な時間に訪問診療が出来る訳ではなく、患者さんの病状や家族の思いなども相俟っ
 訪問が出来ている。自宅にいても症状はコントロールできるため、相談をする患者の多くが訪問を希望
 するという。

    
講演会の開会挨拶                         小森栄作講師の紹介

会場では、40名超の人が熱心に聴講した。
 
小森先生の話・・・スライドを交えて「いかに患者の希望に応えられるか」・・・家族の問題でもある。
  
全員が在宅医療を受けられる訳ではない        更に病床が減ると入院日数は少なくなる
  
病院と在宅の医療行為の違いを理解する         欧米に比べて、日本の病床数が極端の多い
  
1975年を境にして、自宅で死を迎える人より病院等で亡くなる人が多くなった。
 日頃から「かかりつけ医師」に病状の変化を把握してもらったり、介護認定の人はケアマネー
 ジャーとのコミュニケーションが大切ということです。
 核家族化や住環境などの変化により、日本の住宅での「介護力」は低下しているとの指摘もあった。
  
  
核家族化、住居環境の変化なで「介護力」が低下してきている。