わいわい亭「5月講座」が開催される・・・・・
           
「どうすれば薬害は防げるか(薬害から身を守る知識)について学ぶ」   

 5月31日(日)、10時よりわいわい亭(壮年層講座会)主催による「薬の効果的な飲み方、副作用の認識、医師
 とのコミュニケーションの取り方など薬害を防ぐ知識」の
講演が津倉町集会所で開催されました。
 今回の講演は、現役の
薬剤師:東原あかり先生を招いて「薬害と言われる実情と患者として取るべき対応」に
 ついてテーマごとに学習しました。 

 
医師の求める情報に正確に伝える、どうするための処方薬か、相互作用を知る、食品との飲み合わせに留意
 する、薬の保管管理、主な副作用を知る、ジェネリック薬品の選び方など具体的に教えていただきました。
 そして、成人病などへの期待の高い「新薬情報」もお話し下さいました。 新薬については、効果大の特効薬
 から期待どおりに開発の進まないものなど「目からうろこ」のような話を伺いました。

          
 会場では、1時間を超える講演と参加者の質問に答えていただける大変有意義な健康教室となりました。
                                         (参加者26名)

講師:東原あかり氏の講演に聞き入る参加者・・・薬服用の留意点を学習
(講演要旨)
1.医師の求める情報
(患者の主な症状を訴える)
  ・現病歴、既往歴、薬歴は、もちろん病状によっては家族歴、生活歴、職業歴も医師に伝える。
  ・服用後の副作用を見逃さないこと。治りが遅くなる。
  ・アレルギー体質の人は、自分の飲んでいる薬名を覚えておく。(家族のアレルギーも影響あり)
  ・手術や胃カメラ検査をする前には、飲んではいけない薬がある。
2.今回処方の薬は何かを知る(目的を理解する)
  ・治すためのもの・・・続けてしっかり飲み切る?  経過によっては、止める?
  ・一時的に症状を和らげる・・・調整して飲む(14日分までは、出る)
  ・予防のために・・・将来の病状を想定して服用する。
3.相互作用
  ・禁忌
  ・原則禁忌
  ・注意 ・・・・・レベルに差があり、難しい。新薬の場合、薬剤師が医師に確認する事もある。
4.食品との飲み合わせで注意
  ・グレープフルーツ
  ・納豆、青汁、クロレラ
  ・セント・ジョーンズ・ワート
  ・牛乳、ヨーグルト
  ・ミネラルウオーター(硬水)
  ・アルコール
5.薬の保管(光、温度、湿度、時間にこだわる)
  ・風通し、目に付き易い場所、乾燥剤の利用も効果的。
  ・目薬の冷蔵庫保管は、成分変化もあり注意。開封後は1ヶ月が使用期間目安。(医療機関処方)
  ・処方箋は、もらった日を含めて4日以内に薬局へ提出すること。水薬は、1週間が使用期間目安。

6.主な副作用(消費者庁HPで症例掲載している)
  ・死亡や後遺症が残った症例を示す。
7.ジェネリック薬品
  ・同じところと工夫できるところに違いがある。
  ・効果は同じというPRはあるが、製薬会社のデータ量に違いがあり、一概に比較できない。
8.新薬情報
  ・糖尿病・・・糖の上昇に応じてインスリン分泌を促す新薬。
  ・C型肝炎・・・ほぼ100%効くような薬の開発あり。
  ・抗がん剤・・・日々進歩が見られる。
  ・アルツハイマー型認知症・・・2013年に画期的な発表があったが、その後に新薬発売は無い。
9.参加者の質疑
  
・熱は無いのに、しんどい時はどうすれば良いか? 少しの熱でも、解熱剤を服用するべきか? 
  ・時間指定がある薬を飲み忘れた時、どうする?
  ・薬手帳の扱い

開会挨拶と東原講師を紹介する

要旨のメモを手に説明する東原講師

少々の熱では、直ぐに解熱薬を飲むのを
控えることも早く病気を治すコツとか・・・

医師の求める情報を正確に伝えることが大切・・・

薬害について聞き入る参加者

閉会に際して、拍手でお礼
 参加者の皆様、お疲れ様でした。平素は薬の副作用など気にしていなかったことが、講演を聞いて自分を
 守る自覚ができたのではないでしょうか? お互いに1つでも効果のある行動を取りましょう!

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