津倉古墳の測量調査が始まる
 4世紀初頭に造られたという「津倉古墳」の存在は、以前にホームページでお知らせしたところですが
 実は津倉町にお住いの方でさえ場所を特定できる人はいなかったと思われます。

 それが、このたび岡山大学(文学部学芸員課程・考古学研究室)が現在の形を測る調査に入ることに
 なり、電子情報部が現地に行って来ました。場所は妙林寺裏山の墓地上でした。周りは小高い丘陵に
 なっていましたが、説明されないと分からない雰囲気の雑木林です。

    
 現場責任者の光本准教授にお会いし丁寧な説明を受けましたが、聞けば聞くほど古代ロマンに駆られ
 る心境になりました。

 先生のお話によりますと「今回調査の目的は、現在の
古墳の形を正確に記録し古墳の年代や被葬者
 
像を考える手がかりを得る」ということでした。さらに「来年も調査をする予定であり、場合によっては
 
掘ることもある」と聞かされ、何が出てくるのか? 我々も興奮状態になり、是非掘って下さいとお
 願いしたところです。


   
頂上には、以前に古墳と知らずに私墓を造った形跡がある。 右写真の中央石は、当初の古墳壁の岩らしい。  
  有名な「造山古墳」でも5世紀の登場であり、古墳規模は小さいが当地は太古から歴史の舞台に
  あった
ことが容易に想像される。古墳形式からかなり身分の高い人物のものと思われる。
      (古文書による津倉古墳の詳細)
     形式 : 前方後方墳(全長38メートル、高さ2メートル)
     場所 : 妙林寺の後方墓(石碑あり:未掘のため詳細不明)
                                                   *前方後方墳は、極めて数の少ないで古墳で、全国でも200基程度。