世 界 遺 産 (トルコ編)

トルコは「神秘の国」と同時に「文明発祥の地」とも言われる。紀元前3,000年ごろエーゲ海沿岸のトロイに最初の都市
築かれて以来、コンスタンティノープルは
東ローマ帝国の首都として1,000年余りも栄え、その後はオスマントルコ帝国
して繁栄する世界遺産を数多く有する面白い国である。
ヨーロッパとアジアの交点に位置し、シルクロードの終着地であるトルコは、東西文化の分岐点という言葉がピッタリで、
またエキゾチックな都市
「イスタンブール」は昼夜ともわくわくする街だった。

*トルコと言えば、庄野真代の歌「飛んでイスタンブール」と名物料理「ケバブ」くらいしか思い浮かばなかったが、妻に
 旅行を勧められガイドブックを開くと、歴史的遺産、自然遺産の宝庫であり、 また山田寅次郎の活躍による親日家の
 多い国であることを知った。

 
  
トロイ戦争の際、ギリシャ兵が巨大な木馬に隠れ、城壁内に進入したという
トロイ遺跡に残る円形劇場 紀元前3,000年まで歴史は遡る遺跡
300万年前火山が大爆発し、火山灰と溶岩が湖に堆積、その後風雨に晒され硬い部分だけが残りこのような形になった
世界に2つと無い景観で、太陽の光をあびて刻々と色を変えていく様を「妖精の煙突」と呼んでいる
キノコのような奇岩は、凝灰岩に玄武岩が重なった地層 中央に見えるギョレメ渓谷には、多くの洞窟住居があった
かつては、シルクロードとして多くの商人と隊商
が往来した道が今も面影を残す風景

石の扉

カッパドキアの地下都市

キリスト教徒が、弾圧を逃れて6世紀頃造ったと言わ
れる。地下都市は何層にも積み重なった階が通路で
つながれており、通気口が地表から150m以上の深
さまで通っている。地下には井戸、炊事場、食堂、寝
室、汚水処理のための溝まであった。当時、1万人が
暮らしたらしい。

台地上部に湧く温泉に含まれる石灰分が結晶してできた。素足での入湯は許される
ローマ皇帝も保養に来た石灰棚温泉 かつてのシルクロードを進むと、突然「白い山」が現れる


世界7不思議の1つ

古代都市エフェソスに建つ
アルテミス神殿の残骸

紀元前6世紀、商業、宗教の中心として
栄えた古代都市に「アルテミス」を奉る神殿
が造られた。人口25万人、町を囲む城壁
は13Kmあったと言われる。アルテミスは
小アジア全域で信仰された神で、神殿に参
拝する人で町はあふれた。当時の規模は
アテネのパルテノン神殿を上回る白大理石造り
紀元前3世紀に建設が始まった小アジア最大の古代都市。この大都市には、野外劇場、公衆浴場、体育館など今と変わらない機能があった
宮殿に繋がるメインストリート ケルススの図書館:4体の女神像が印象的。25万冊の蔵書があった
勝利の女神ニケ:ナイキのブランド(社名)由来となった 円形劇場
トルコで最も有名な世界遺産建造物:内装に青イズニックタイルが多用されていることで「ブルーモスク」と言われる
260のステンドグラス小窓から差し込む陽光は、祈りの場に最高! 世界的に有名なイズニックタイルの壁面:青色は鮮やか


トプカプ宮殿

オスマン帝国のスタルヒン(皇帝)が居城とした
「大砲の門」を意味するトプカプ宮殿は、幅180m
奥行280mの大宮殿
城内は、スタルヒンの住居兼行政区で外廷、内廷
、ハーレムに分かれていたと言う。この宮殿内に
展示されている装飾品の世界最大のダイヤ、エメ
ラルドなどから往時の優雅な暮らしぶりがうかがえる

 イスタンブール市街
イスタンブールの旧市街と新市街をむすぶボスポラス海峡に架かるガラタ橋
イスタンブールの夜繁華街:電車道も歩行者天国に変化する 日本人と分かれば、地元警察も運転席から気軽に握手することも・・・


            ☆トルコの歴史遺産を訪ねて
                    @イスタンブール・・・4世紀にローマ帝国の都になって以来、シルクロードの終着点として、あるいはヨーロッパの玄関口
                         として繁栄と発展を遂げた他に類を見ない都市である。
                         キリスト教とイスラム教の交錯した特異な文明文化に育まれた港町は、今もなお威厳に満ちた二つの
                         顔を保ち続けている世界遺産の町でもある。
                    
                         *その繁栄ぶりは「トプカプ宮殿」の至宝を見ると実感できる。

                   Aトルコ料理・・・・・・・世界3大料理の1つ(宮廷料理:フランスと中国)
                         残念ながらツワー旅行では、高級な料理も食べられないが「シシ・ケバブ」は美味しい。トルコ料理の
                         特徴は、ヨーグルトを調味料に使うことのようだ。
     
                                          散 歩 フ ォ ト       

首都のアンカラ市内の様子 トルコと言えば「トルコ絨毯」:結び織と言われる高級品
民族衣装をまとった現地人:日本人なら気軽にOK
ベリーダンス:ナイトショーでは観光客も参加できる
ケバブ料理は美味しい バス移動の途中で立ち寄った「ドライブイン」
イスタンブールの駅前:日本の中古車も走る 橋の上から釣りを楽しむイスタンブール市民(かなりの高さ)

                *トルコ専門店情報
                    奉還町商店街(アーケード街の西寄り)に「トルコの雑貨品」を扱う店があることをご存じだろうか?
                    店内をのぞくと愛想の良い気さくな若店主(トルコ人)が応対してくれる。トルコに関することなら何でも
                    教えてくれる。前もって「こんな商品が欲しい」と伝えておけば、次に仕入れる際に取り寄せも可能だ。