たかちゃんの旅(イタリア編-B)      


イタリア紀行
(イタリア編ーB)
 1,000年以上もの間、ヨーロッパを中心に西アジアから北アフリカまで、広大な領地を支配し、古代世界に君臨したローマ帝国。
 現代でも世界にその名を馳せる「永遠の都」ローマには、皇帝の絶大な権力を誇示する大型建造物や生活インフラ、公共施設、 
 円形闘技場などが帝国の都を埋め尽す勢いで次々と建設された文化遺産が見られる。
 特に古代ローマの政治、経済、宗教の中枢を担ったといわれる
「フォロ・ロマーノ」には、毎日多くの市民が集まり政治家の演説を
 聞いたという。遺跡中央を貫く大通りは、聖なる道と呼ばれ、カエサルなど古代の英雄たちがこの道を凱旋行進した。

 また、ローマには世界最小の国、
ヴァティカン市国があるが、4世紀に聖ペトロが眠るこの地に「サン・ピエトロ大聖堂」が建設され
 た。大聖堂とヴァティカン美術館には、ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画をはじめ、数々の芸術作品が残され
 ている。

 
今回は、中部イタリアの観光スポットであるローマ、ヴァティカン市国の魅力に迫ります。

フォロ・ロマーノとは、「ローマ市民の広場」を意味する

石畳は「聖なる道」、3本の柱はカルトルとポルクスの神殿跡

コンスタンティヌスの凱旋門

コロッセオ・・・300年間、市民を熱狂させた円形闘技場

世界中から集めた象、ライオン、トラなどの猛獣と剣闘士が闘った

豪華な彫刻の池「トレヴィの泉」・・・後ろ向きに右手で左肩越しに
コインを投げ入れると再度来れるという

スペイン広場・・・階段の上にはエジプトから運んだというオベリスクがある

映画「ローマの休日」で有名な真実の口

ヴァティカン市国のサン・ピエトロ広場全景・・・大聖堂に至る円形の回廊(284の柱)は圧巻だ

サン・ピエトロ大聖堂の正面

大聖堂の内部は壮大で威厳に満ちる

教皇の座る教壇

 ピエタ像(ミケランジェル作)    警備兵は、代々スイスが担当する
たかちゃんの旅(イタリア編-A)   
中部イタリア紀行(イタリア編ーA)
  イタリア中部は、
オリーブ糸杉の木々が点在するなだらかな丘陵地帯が広がるトスカーナ州。恵まれた自然とルネッサンス
  芸術に彩られた麗しい州でもある。州都は14世紀にルネッサンスを開花させた「花の都」
フィレンツェ。町には数々の芸術的
  遺産が残され、観光客を魅了し続けている。さらに、扇形の広場が美しい
シエナ、斜塔で有名なピサなど魅力あふれる都市
  が点在し、中世の面影が色濃く残るイタリア旅行の目玉であろう。

  特にフィレンツェは学問・文化の中心であると同時に、かのメディチ家がパトロンとなってミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェリ
  などの芸術活動を支援したことで、多くの文化遺産を収蔵する街でもあり、何日でも楽しめる私の大好きな場所だ。

 
今回は、中部イタリアの観光スポットであるフィレンツェ、シエナとピサの魅力に迫ります。

ミケランジェロ広場(展望台)から見るフィレンツェ市街
小高い丘から眺める絶景ポイントで、右の建物は「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」、左の建物は「ヴェッキオ宮殿」である

シニョーリア広場
古くから政治の中心地であったヴェッキオ宮殿の前広場は大勢の
観光客で賑わう。ネプチューンの噴水、ダビデ像は広場のシンボルだ。

ウフィッツィ美術館と前庭
フィレンツェ観光の目玉、ウフィッツィ美術館。16世紀、メディチ家が
ルネサンス絵画や彫刻を一か所に収蔵した建物で
ボッティチェリの
ヴィーナス誕生」は見ごたえのある有名作品だ

ヴェッキオ橋
今なお中世の形を残す
フィレンツェ最古の橋。宮殿と宮殿を結ぶ
ヴァザーリ回廊が
貴金属店が並ぶ商店の上を通る。

ヴェッキオ宮殿の前
いつも広場には、観光客団体がおり、大道芸人も多く見られる。
 フィレンツェ
サンタ・マリア・デルフィオーレ大聖堂
1,436年に完成した八角形の内陣の上に巨大なクーポラが載った大聖堂(奥行153m、幅90m)。内部の「最後の審判」のフレスコ画に感動する。

ジョットの鐘楼
大聖堂と美しい調和をなすジョットの設計鐘楼で414段の階段で登る。

入り口にある「天国の門」
旧約聖書を題材としたギベルティのコンペ作品という。
 ピサ
ピサの斜塔と聖堂
地中海貿易で得た富により、他の都市に先駆けて1063年にドゥオモの建設が始まり、13世紀に完成。後ろの円形屋根の建物は洗礼堂、
そして傾いた鐘楼と配置してあり、全体のバランスが美しいといわれる。斜塔は見る角度によって傾斜が異なるようだ。


ピサの斜塔
まるで砂糖細工のような繊細で美しい斜塔。1,173年に建設が始まり、
1,350年に完成。塔は建設当初から傾き始め、倒壊回避工事が行われた。

聖堂の内部
ガリレオが「振り子の原理」を発見したといわれるランプや見事な
レリーフ
の説教壇がある。

オープンカフェで食べた揚げパンとコーヒー

ピサの斜塔につながる街路
この街は10世紀から東方貿易で潤い、ヴェネツィアと地中海の覇権を
争うほどの海洋国家として繁栄する。その後、海も土砂で埋まり、衰退。
 シエナ
世界で一番美しいとされる「カンポ広場」
穏やかに傾斜した貝殻のような広場は、まるで劇場のようにも見える。夏の伝統行事「パリオ」ではハイライトの競馬がこの広場で
行われ、たくさんの観客が広場を囲む。正面の塔は、高さ88mで500段の階段を上るとシエナの街が一望できる。

中世の面影を残す石造り「シエナ」の町並み

13世紀初頭の建設でゴシック建築を代表する「ドゥオモ」
下部はロマネスク様式の彫刻、上部はゴシック様式の華麗な装飾
が施された。内部は黒と白の大理石で造られており、柱とアーチ
が厳粛で神秘的な雰囲気を漂わせる。
たかちゃんの旅(イタリア編-@)  
北イタリア紀行(イタリア編ー@)
  イタリア人自らも「長靴」と呼ぶイタリア半島。地中海に延びた長靴の国は、1870年の統一でひとつになるまで各地の
 文化を育んできたようだ。地方ごと、町ごとに個性豊かな表情で旅行者を迎えてくれる。ローマ帝国崩壊後、1400年もの
 間統一国家が存在せず、地方都市国家に分裂して栄えた名残りがイタリアの魅力でもあろう。
  ミラノは経済中枢であることを主張し、フィレンツェは学問・文化の中心であることを自負し、ナポリ・トリノは工業を担うと
 いう具合である。
  日本の5分の4ほどの面積の国土に、世界中の観光客を引き付ける魅力がいっぱい詰ったイタリア。社会・歴史の本に
 出てきた風景に感動し、世界遺産巡りの旅を堪能できた。

 
今回は、北イタリアの観光スポットであるミラノとヴェネツィアの魅力に迫ります。

ミラノのシンボルであるドゥオモ(大聖堂
イタリアゴシック建築の最高傑作といわれる大聖堂。1386年から完成まで500年費やした。外装は2245体の聖者像と
135本の小尖塔で飾られ、中央の塔には4mの黄金マリア像が立つ。この大聖堂の内外装に多くの観光客が感動する。

ミラノ大聖堂の内部
内部は巨大な白大理石の柱と「聖書」の物語を描いた華麗な
ステンドグラス
彫刻、絵画で飾られ、差し込む外光が厳かな
雰囲気を醸し出しています。

聖書を描いたステンドグラスは華麗だ。

ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世
大聖堂とスカラ座をつなぐ広場で、かつては多くの運河で結ばれた
商業都市国家として繁栄したという。


ミラノ・世界最初のガレリア(アーケード街)
天井はガラスと鉄のドーム型で、床はモザイクの大理石を敷く。
プラダ本店などブティック、優雅なカフェが軒を連ねる人気の街だ。

ガレリア上部のフレスコ画、彫刻も素晴らしい。

スカラ座
1778年完成のオペラ劇場。内部見学も可。

ミラノ市街のオープンカフェ・・・ヨーロッパ風景の代名詞である。

街の中には、ローマ遺跡の保存状態を見せる場所もある

ヴェネツィア・・サン・マルコ広場
5世紀ごろ、ゲルマン民族の脅威にさらされた本土海岸の住民が、内海に浮かぶ干潟に避難。829年、2人の商人がエジプトの
アレキサンドリアから聖マルコの遺体を持ち帰り、町の守護聖人としたことから海洋貿易で繁栄していく。金、絹、香料、織物などの
交易船で賑わったという。映画祭、仮装で有名なカーニバルや賑やかなゴンドラレースなど、祝祭は多く活気に満ちあふれている。


観光ゴンドラ・・・一度は観光客が乗る
道幅が狭く、車が走れないためゴンドラが活躍する。漕ぎ手が唄う
カンツォーネを聞くのは、
ヴェネツィアを訪れる観光客の定番。
ゴンドラは、代々の世襲制とかで観光資源の目玉でもあるようだ。


リアルト橋・・・写真の絶景ポイント
大運河の中央に架かる橋の歴史は、13世紀に遡る。当時
大運河に唯一架かっていた橋で、木造の跳ね橋は帆船が
通過できるよう開閉式だった。16世紀に大理石造りの橋と
なったが、今も昔も周辺は、商取引が盛んで金細工などの
土産物店が連なる。

夕日の染まるヴェネツィア・・・遠景のサン・マルコ寺院が幻想的だ。

サン・マルコ寺院
金色のモザイク、モスク風の5つのドームが東方の香りを漂わせる。現在の建物は11世紀に再建。内部は床も壁も
まばゆいモザイクで埋め尽くされている。内陣にある黄金の祭壇衝立画の「バラ・ドーロ」は共和国の富を象徴する至宝だ。


       トップページに戻る