今週の「つぐらの顔」は、・・・
                    珍しい
「布花」という手芸の先生として多くのお弟子さんを抱え
                
活躍中の神吉 緑さんです。
 神吉さんは、子供の頃から特に手芸に興味があったという事ではないが「布花」を始めて35年経つという。
 ある時、お嬢さんを連れてウインドショッピング
をしていると何とも言えない表情の人形でしかも素朴さは他にないもの
 に出会ったという。これが当時、一世風靡していた
米山京子先生の布製人形と分かると今度は自分で作ってみたく
 なった。他でもない可愛い娘に持たせてやりたい・・・・・と。 その後、数年は人形作りにのめり込んだいう。
 
 ところが、いろいろな表情の人形に更に味を出そうとすると小物がいる。特に花を人形に持たせようとすると、紙等の
 素材では似合わない。やはり、素材は布しかなかった。しかし、多くの布花は俗にアートフラワーと言われる鮮やかな
 色彩の派手な花が主流だった。でも、よ〜く探すうち、
渋い色合いでアンテーク調の布花を見つけた。 これだ・・・と
 直観し、直ぐ習い始めたのが、現在の生活の一部になっている
山上るい先生の布花だ。

 
布で花を作ることは、とても楽しいことです。一枚の白い布が一輪の花に変わって行く、この小さなドラマを私は大切に
 して、布花作りをしています。布花作りを通してたくさんの方々とご一緒させていただき、布花作りが一層楽しいものと
 なっています。
・・・・・とおっしゃる神吉 緑さんの笑顔が満開になった。


神吉 緑(みどり)さん
      津倉町内会 3班14組在住

神吉さんに伺いました
(座右の銘はないが・・・日頃から心がけていること)  
  これで良いということはない。もっと上手に・・・を目指す
  普段の生活では、規則正しい生活を心がける
                  

活動略歴)  
 昭和50年頃、人形師米山京子先生のお人形作りを始める。
  (始めた理由) 
表情と素朴さに惹かれた

 昭和55〜56年頃、今度は山上るい先生の布花を始める。
  (始めた理由) 
人形を飾る渋くて淡い色調が気に入った

                    

 布花の出来る過程をお聞きしました・・・・
 
 布花用の布をカットして、布花用染料をお湯で溶かして
 調合し、ハケで染め自然乾燥の後、コテをかけ組上げて
 仕上げる。
 布はシルク(絹)を使用すると一層のエレガントさを醸し
 出してくれる・・・という。


  (作品作りに苦労する点)
  @渋く淡い色だしが一番難しい
  A花の中では、バラ作りが難しい


渋い色合いを自分の感性で作りだす

40〜100枚の花弁を重ねるバラ・・・半日かかることも
気に入ったバラを作るには、10年かかるかも・・・・と

 (これからの活動方向を伺った)

 数年に一度の割合で、展示会を開催しています。
 この数年は、体調の悪いこともあり、これから先も続け
 られれば幸いと思っています。

 現在、市内の3か所や自宅で布花教室を開いています
 が、仕事をもっている生徒も多いことから、曜日や時間は
 生徒の都合に合わせた「予約制」としています。

 ・・・と爽やかにおっしゃる神吉さん。


 残念ながら自宅に後継者はいないということですが、若い
 生徒たちに、この布花芸を継承してもらうための先生の苦労
 が垣間見えた。
 

 
岡山市内の個展で作品説明する神吉さん

 岡山市表町の個展会場

渋い色調の作品がずらりと並ぶ
 神吉さんにインタビュー

 娘たちに手作りのお人形をあげたくて、米山京子先生の
 お人形を数年学んだ。やっと綺麗な人形が作れるように
 なった頃、今度はこのお人形に綺麗な花を持たせたいと
 考えるようになった。

 この事から夢が広がり、人形に合う材質、形など調べる
 うちに「布花」に行き着き、始めるキッカケとなった。
 
 
・・・娘を想う母親の気持ちが乗った作品のなかに
    神吉さんの優しさが伝わってきた。

  

 ※興味のある方は、下記の布花教室へ連絡してみて下さい
      Tel 086-252-3304

  
以下は、作品の紹介です。自宅の教室にも沢山の布花が飾ってありました。


自宅の教室は作品の山


教室には、大量の白布材料を保管


窓辺に並ぶバラ

神吉さんの思い)
集会所を利用して、お花やお茶などと一緒に町内の子供たちに教える
機会があれば、ボランティアで協力したい・・・と神吉さんの瞳が輝いた


                                                       
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