津倉古墳 第2次発掘調査見学会       津倉わいわいESD主催
 津倉古墳第2次発掘調査が、岡山大学院社会文化科学研究科によって3月4日から3月18日まで行なわれ
 ています。
 
今回も岡山大学からその旨の通知をいただきましたので、早速、担当の光本教授に連絡をとり、津倉町の
 「見学説明会」を13日(日曜)に開催していただきました。当日は、9時半にたこ公園に集合し、ESDからの
 注意事項申し渡しの後、皆さん揃って古墳発掘現場へ移動しました。

 今回は、子ども達の行事と重なったようで小学生の参加が前回に比べて少なかったようですが、それで
 も参加者40名弱となり郷土のお宝「津倉古墳」に関心の高さが伺われました。


 現地では、岡山大学の光本教授が概要説明の後、参加者を2班に分けて発掘現場へ案内。現場では、調査
 状況を担当学生や教授から説明がありました。
今回の発掘場所は、昨年の外周場所から石室周りに拡がり
 ましたので、
いよいよ何かお宝が出土するのでは?・・・と弥が上にも期待は膨らみます。

 古墳頂上には大きな穴が開いており、石室周りの発掘がかなり進んでいるように見受けられました。石室
 があると想定される周辺では2ヶ所の穴が掘られ、今にも石室に手が届くように見えました。

         
                    古墳頂上部を2ヶ所発掘・・・この下に石室がある                  2016.03.13撮影
 当初に想定していた石室は1ヶ所のようですが、掘り進んだ現在では竪穴式石室が2ヶ所あること分かっ
 ているそうです。昨年のレーダー探査機調査で石室があることは判明していたとのことですが、2つあ
 るとは想定外のようです。
 残念ながら今回の調査では、時間等の制約の中で石室内までは発掘できないようです。期待していた埴
 輪やモニュメントらしい飾りは今のところ見つかっていないようですが、周辺から居住者が使用する土器
 破片が数点見つかったことで、1,700年〜2,000年前から弥生人が住んでいたと思われるとのこと。
 問題は、石室の中に収められているであろう鏡、玉、鉄製の農具・武器等に期待が集まるところであるが
 これは次回の発掘調査を待たなければならない。

  (津倉古墳の特徴)
   ・前方後方墳 古墳時代前期の様式で数は少ない古墳である。(4世紀の特徴)
          現在のところ、石室が2つある。
   ・長さ39m  弥生時代の住民の物と見られる土器の欠片が数点発見されている。
   ・段 築   後方部 3段    前方部 2段

   (注)最大の古墳・・・仁徳天皇陵486m(エジプトのクフ王ピラミッド一辺230mより大きい) 

古墳下で概要説明を受け、その後現場へ移動

光本教授の概要解説

古墳頂上の発掘現場説明に聞き入る参加者


前面北東側の発掘現場の説明

前面(北)から古墳を見上げると誤って建てた石塔がある


1,700年前の築造当時に使われた平石が並ぶ

弥生時代の土器破片・・・
1,700年前〜2,000年前の土器に触って感動した

今年の調査部分・・・朱書き部3ヶ所

雑木林の中にこんもりと雄姿を見せる津倉古墳

石室上部の発掘・・・各土の層を丁寧に掘る

1,700年前の段築の後を発掘する

幼児もお母さんに連れられて参加・・坂道がきつい
岡山大学の測量調査(三次元映像)へリンク

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