津倉わいわいESD5月例会 「電力小売自由化に伴う留意点について学ぶ・・・」
  5月15日(日)岡山市消費生活センターの中西所長を迎えて、標記の研修会が集会所で開催されました。  
 4月から電力小売の全面自由化がスタートしましたが、我々消費者には未だその仕組みがピンとこないという
 人も多く生活への影響もよく分かりません。全国的にも電力会社の切り替えをしたユーザーは少ないと聞きま
 すが、電力使用量やエリア、生活スタイルによってはかなりのメリットも見込まれるようで今後は契約件数が
 増えるとも言われています。


  また、この自由化に伴う詐欺まがいの商法や誇大広告もあるようですがお互いに理解を深めて有利な電力会社
 の選択をしたいと思います。こうした思いの中で岡山市消費生活センターから講師を招いて「失敗しない有利
 な電力会社の選び方」を学習しました。

            
 (中西所長から・・・)
  消費生活センターの立場から情報として得ている事をお話しするので、皆さんの期待通りの研修内容になら
  ないかも知れないが租借して聞いて頂きたい。
 ・昨年、消費生活センターに寄せられた相談被害は、4091件(10億円前後)で最大被害は1億3000万である。
 ・契約の成立と解約について十分理解して頂きたい。契約は「申込み」と「承諾」という意思表示の合致で成立
  (口約束も契約成立)する。我々の生活は、たくさんの契約の中で成り立っており注意が必要である。
 ・被害に会わないためにの基本は、6項目である。
  @簡単に玄関を開けない。 A上手い話は、絶対ない。 B相手の身なりや態度に騙されない。
  C「欲しい」と思った時こそ「慎重に」 Dその場で契約しない。
  E一人で悩まず、身近な人に相談する。

 ・契約した後でも「クーリング・オフ制度」を使って無条件で契約を解除できる。
  ただし、クーリング・オフするには期間と取引種類が定められているので留意すること。
 ・電力自由化に関しては、自分の価値観により選択するべきである。例えば、生活スタイル(夜型生活、大家族
  等)によってメリットのある選択もあり、またガス会社、ネットや携帯会社ではセット割安メニューもある
  中国電力利用者の中でも新契約(中国電力の新メニュー)をする人があるようなので、得になる契約メニューは
  
あるようだ。しかし、急いで契約することなく選択に十分時間をかけても良いと思います

  岡山市消費生活センターの中西所長からは、ウイットに富んだ楽しい会話の中に「社会問題になって久しい振り込め
  詐欺、悪質商法等の被害に対して我々消費者がいかに無用心か?」について再認識をさせられました。
  詐欺手口の巧妙化と騙され易い(心理)人がいる限り事件皆無は難しいとしても、お互いに相談相手になったり
  特に高齢者の異常行動に注意していけば被害は減ることでしょう・・・。

ESDより講演会の開会挨拶

岡山市消費生活センター中西所長の紹介

資料を配り参加者に解説する
町内全戸に「警告シール」を貼ると意外と有効かも?

中西所長の話は、分かり易く楽しい話しで好評だった

ポイントでは、立ち上がり熱がこもる解説!

ESDより講師に謝辞を述べる
 中西所長からは、悩みや相談があれば、
  ・まずは消費生活センターへ(岡山市・岡山県)電話で相談してほしい。
  ・緊急を要する場合は、まず警察に連絡し対処した後、消費生活センターなどで後処理を相談する方が良い。
  
  ・・・・・・と分かり易い資料解説とアドバイスをしていただきました。
 

熱心に講演を聴く参加者の皆様
(参加者からの質問もありました。)
 Q1.百貨店で購入した翌日、返品可能か?
  a.クーリングオフ対象外。店側の好意で対応している。
 Q2.書類が届かない場合、クーリングオフはどうなる?
  a.通知が届いてから8日間である。契約申込み時に
   確認しておく必要。
 Q3.ネット販売は、クーリングオフは可能か?
  a.基本的になし。
 Q4.新電力に切り替え後、また元の電力会社に戻ると?
  a.切り替え時は無料だが、戻る場合は料金がいる場合
   もあり得る。
 Q5.最近の消費生活Sへの相談内容は?
  a.振り込め詐欺(還付金)が多い。昨年は前年度の4倍。