お飾りづくり教室
in 土田町内会

12月20日の日曜日、10時から町内の公会堂でお飾りづくり教室を開催しました。講師は、外部から招きました。町内のMさんの従兄弟に当たる人で、毎年自宅でお飾りをつくって出荷しています。お飾用の稲は、町内のMさんが準備してくれました。お飾りに取り付ける松竹梅や水引、稲穂などの部品は、全て講師が準備し、みんなで市販されているようなお飾りをつくることを目指しました。


お飾りづくりの準備は、8月頃から始まっています。
いや、すでに5月頃、種を蒔く時から、始まっています。
(この辺りの田んぼは、直播です。)
お飾り用の稲といっても特別の品種では、ありません。毎年まいているアケボノを田んぼの端のほうに少し多めに蒔いて、そこだけ肥料を多めに与え、早く成長するようにします。
8月の熱い最中、水の中に入って稲刈りをします。

庭先に並べて乾燥させます。雨に濡らしては、いけません。
毎日空とにらめっこの日々が続きます。

同じように乾燥していると、穂先に方だけが乾燥し過ぎて脱色し、よれよれになります。
穂先まで稲ワラの青さを保つ為、ある程度乾燥すると、穂先部分だけ
光を当てないようにして、乾きにくい根元部分がよく乾くようにします。

乾燥が終わると束ねます。元を揃えて束ねるのは簡単ですが、大、中、小と
穂先を揃えて束ねます。このようにして同じ長さの稲を選り分けます。
後は、12月まで、光を当てないように保管し静かに出番を待ちます。


お飾りづくり教室の前日にスタッフが集まりました。
8月から保管していたワラを取り出して、お飾り1個分ずつの量に束ねていきます。
秤も使いますが、稲ワラの長さも違うので、同じ重さに分けることはできません。

スタッフの特訓です。稲ワラの縒り方から教わります。実際にお飾りをつくってみました。


準備は、万全! いよいよ、お飾りづくり教室の本番です。
お飾りに付ける部品は、全て講師が準備してくれました。

公会堂の中に参加者が集まってきました。まずは、縄を綯う練習から始めます。
右縄、左縄があることを初めて知った人も多いです。

いよいよ、お飾りづくりです。まずは、講師が、一通りやってみます。
参加者は、まわりを取り囲んで、一挙手一投足を真剣に見守ります。

参加者に一個分のワラを配布し、つくり始めます。 
うまく出来ないところはスタッフが手伝います。

お飾りらしくなってきました。ヒゲを摘んできれいにします。1個分のワラを束ねた時に
穂先が揃っていると、このヒゲが出にくいそうです。講師から教わりました。

松竹梅や、稲穂などの部品を取り付けると、お飾りが見違える程、りっぱになってきます。


お飾りづくりの後は、参加者と講師、スタッフの交流会です。
女性スタッフが、“ぜんざい”をつくってくれました。
餅つき大会のもちを、この日の為に、少し残しておきました。


最後は、みんなで記念の集合写真を撮ってお別れです。
お飾りをかざす皆の顔が、誇らしげに光っています。