みちのくの旅 (奥の細道の風景)
東北方面に旅する機会を得、みちのくなら「奥の細道」とにわか勉強をして、芭蕉と曽良の足跡を尋ねました。写真で紹介いたします。 とも子
奥の細道」は芭蕉が元禄二年(1689)3月下旬、門人曽良を伴い、江戸深川の芭蕉庵を出発し関東・奥羽・北陸の諸地方を歩き、9月3日に大垣(岐阜県)へ着き、さらに伊勢へ旅たっている。この間7ヶ月に及ぶ大旅行の紀行文です。
日本三景・松島
上の写真の中央陸続きに見える一番右の島が雄島。雄島は、松島・瑞巌寺の僧侶の修行場だったところ。芭蕉碑と曾良の句碑が有ります。
松島や鶴に身をかれほととぎす』…松島よ。-----曾良
ここは鶴がふさわしい風情だから、鶴に身を変えてくれ。今鳴いているほととぎすよ。 
 芭蕉は『奥の細道』中、松島の句をあげていません。推敲の段階で削除されています。(瑞巌寺の案内の僧侶の方に句も教えていただきましたが) 松島のすばらしい自然を前にした、あまりの大きな感動に自分の筆が及ばなかった、とのことでしょうか。
 また俗説で「松島やああ松島や松島や」という句が「芭蕉の作」とされていますが、これは後世作られたもの。芭蕉とはいっさい関係ありません!
 五大堂
観光船乗り場近く五大堂がある。その名前は5つの大明王を祀ることに由来する。芭蕉が「金壁荘厳光を輝かし」と言った障壁画(修復・復元)がある。(見ていません)828年開かれその後繁栄・衰退を経て政宗に再建される。
雨の五大堂 お参りをすませて、カメラの準備中のH氏 
瑞巌寺(松島青龍山瑞巌円福禅寺)
松島といえば、“瑞巌寺”と答えるほど有名な瑞巌寺は、慈覚大師円仁によって開創された奥州随一の禅寺で、伊達政宗公の菩提寺となっています。
本堂
瑞巌寺は、正面に本堂(方丈)と庫裏を配置する禅宗伽藍。本堂内部は桃山様式の粋をつくし、彫刻や襖絵は豪華絢爛総欄間の彫刻は極彩色で飾られている
参道 松島青龍山瑞巌円福禅寺
総門 庫裏 御成玄関
僧侶が修行した岩窟
句碑 石碑がいっぱいありました(残念ながら読解力不足です)
 宝珠山立石寺(山形県山形市)別名山寺

慈覚大師を開基とする天台宗の名刹。山上の堂塔への坂道はきつく岩を登っていく感じで厳しい修行道だったそうです。が眺望は最高で、途中、句にちなんだ碑があり、夏ならば、蝉しぐれが聞こえそうで芭蕉と曾良の旅姿がしのばれます。

『閑さや 岩にしみ入る 蝉の声』----芭蕉
JR山寺駅で下車 眼前の大自然の山に立石寺(山寺)の姿を見て、心が躍る。  
門人曾良 俳聖芭蕉
開山堂 仁王門
樹木が茂り、奇岩怪石に覆われている 如法堂 釈迦堂
立石寺根本中堂(国指定重要文化財)
重要文化財三重塔(洞窟内) 句碑 句碑
山門 奥の院
山形駅 仙台駅
山寺駅