平成24年度 第5回竜之口サイエンスラボ 
「手洗いってほんとうに必要?」 
〜みのまわりの菌をつかまえろ〜
平成24年7月27,31日
指導  後川  
身の回りに沢山の菌がいることとを実感し、菌が増えると眼に見えるコロニーを形成することを実感することを目的とし、手を洗うこと、消毒することの意味を理解し、その効果を実感することを目指す。

○ 班分け。班で自己紹介。→班長、副班長を決める。
○ 副班長は実験データシートを前に撮りに来る。※副班長が実験データは記入する。
菌はどんな形をしているかな
菌はどんなとこにいるかな
ロウションを付けBB(black light)で手の汚れを見る。 手形寒天培地に10秒くらい手を載せすぐ蓋を閉める
菌が居そうな場所を列挙 手を洗ったあと手形寒天培地に
10秒くらい手を載せすぐ蓋を閉める
3日後の手形寒天培地 結果をスケッチ
低学年での講座の流れ
○ 菌について説明を聞く (Power Point 使用.)
1.. 菌の形、色、大きさについて説明。
 (1)  菌の形、色、大きさを想像する。
 (2)  各児童が自分のプリントに想像の「菌」の絵を描く。
 (3)  班長は、みんなが一番いいと思う菌の形を決める。
 (4)  決まったら、その菌を書いた児童が出て、黒板に書く。
2. 菌の性質、働きについて説明。
3. 見えない菌を見えるようにするための条件や方法の説明。
4. 菌はどこに居るだろうかと、問題提起 
 実験Iへ
実験I 「どんなところに菌はうようよしているだろうか?」
 (1)  菌がたくさん居そうな場所(理科室周辺で)を班のみんなで考える。
 (2)  場所が決まったら、副班長はその場所を黒板とデータシーtに記入する。
 (3)  (2)と同時に班長は寒天培地の入ったシャーレの蓋に班の番号を書き、班員2,3人で
     その場所にシャーレを置きに行く。   必ずシャーレの蓋を開ける。
実験II 「どんなものに菌がたくさんついているかな。いないかな。」
 (1)  身の回り、学校の周りにあるもので、「菌」がいっぱい付いていそうな物(A)と、
     「菌」があまり付いてなさそうな物(B)を班のみんなで考えて決める。
    ※ 9cmのシャーレに入るものなら、石でも葉っぱでも消しゴムでも何でもOKです。
 (2)  班長は班員1,2名と班で決めたサンプルAtoサンプルBを取りに行く。(10分以内)
 (3)  (2)と同時進行で副班長と残りの班員は2つのシャーレの蓋の上に「サンプルの名前」、
     「班番号」、「日付」を書く。副班長は黒板と実験データシートにも記入する。
 (4)  サンプルAを寒天培地1枚に10秒くらいくっつける(少し塗る感じでもOK)
 (5)  サンプルBを寒天培地1枚に10秒くらいくっつける(少し塗る感じでもOK)
 (6)  シャーレを前に提出する。
○ なぜ手洗いが必要かに付いての説明
 (1)  「なぜてを洗わないといけないか」を問いかけ、数名に答えさせる。
 (2)  「ばい菌」と「常在菌」に関する説明。
 (3)  手洗いの必要性の説明
(Power point 使用)  
実験III 「手にも本当に菌がすんでいるのかな」
 (1)  各自、手形寒天培地(パームスタンプ)に10秒くらい手をのせ、すぐに蓋を閉める。
    ※ 強く押し付けると寒天培地が割れます。割れても問題ありませんが観察しにくい。
 (2)  手を洗いペーパータオルで拭く。
 (3)  蓋に「日付」、「班番号」、「自分の名前」、「手洗い前」と記入する。
実験IV 「いつも手はきれいに洗えているのかな。手を洗うと菌は居なくなるのかな」
 
(1)  手にローションをのせてもらい、手のひら、手の甲、まんべんなく塗り広げる。
    ※ ローションはスタッフにのせてあげるほうが良いと思います。
 (2)  ブラックライト(BL)に手をかざし、手が光っているのを確認する。
 (3)  普段のやり方で手を洗う
 (4)  もう一度BLに手をかざしてみる。光るところが無くなるまで、しっかり手を洗う。
 (5)  班長と班員1,2人は、持ってきたハンカチで手を拭いて、もう一枚のパームスタンプに手をのせる。「日付」、「班番号」、「自分の名前」、「水洗い」と記入する。
 (6)  手の洗い方の説明(Power point 使用)
 (7)  福班長と残りの班員はもう1回、今度はハンドソープをつけて手を洗う。
 (8)  持ってきたハンカチで手を拭いて、もう1枚のパームスタンプに手をのせる。
     「日付」、「班番号」、「自分の名前」、「石けん洗い」と記入する。
 (9)  班長は実験Iで置きに行ったシャーレを取ってくる。
 (10) 全部、前に提出する。
スタッフにお願い。  3日後の観察は全部蓋を開けずに行いますので、蓋のとめてないものは蓋があかないようにセロテープ等で何箇所かとめてください。

3日後の観察 (要約)
実験I 「どんなところに菌はうようよしているだろうか?」
 菌の塊(コロニー)の数を数えたり、色や形を調べたり、何種類あるか等調べノートの記入する。結果からどんなことが分かったかみんなで考える。班長が黒板で報告。
実験II 「どんなものに菌がたくさんついているかな。いないかな。」
 前と同様の観察をし、自分たちの予想が当たったかどうか話し合う。班長が黒板で報告。
実験III 「手にも本当に菌がすんでいるのかな」
実験IV 「いつも手はきれいに洗えているのかな。手を洗うと菌は居なくなるのかな」

 手洗い後のパームスタンプの様子をスケッチする。手洗いの結果から何が分かったか話し合う。各自感想をプリントに書く。班長と副班長がシャーレ、パームスタンプを袋に入れて提出、処理してもらう。

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