【賞田Hotトピックス】 NO.83    戻る

「ぼけたら あかん 長生きしなはれ」

【平成15年10月16日(木)】

面白い詩(うた)を見つけましたのでご紹介します。すでに、ご存知のかたもおいでになるとは思いますが・・・・。

この詩は、大阪の天牛 新一郎さんというおじいさんが九十四歳の時に作ったものだそうです。
大阪弁で書かれているため、ユーモアたっぷりの表現になっており、しかも人生経験豊富なお方ならではの、暖かみと味わいがある詩だと思います。

「ぼけたら あかん 長生きしなはれ」
     
一、 年をとったら 出しゃばらず   
憎まれ口に 泣き言に
人のかげ口 愚痴いわず
他人のことは ほめなはれ
聞かれりゃ 教えてあげてでも
知ってることでも 知らんふり
いつでも アホでいるこっちゃ


        四、 そやけど それは表向き      
ほんまは ゼニを離さずに
死ぬまで しっかり持ってなはれ
人にケチやと言われても
お金があるから 大事にし
みんな ベンチャラいうてくれる
ないしょやけれど ほんまだっせ
二、 勝ったらあかん 負けなはれ  
いずれ お世話になる身なら
若いもんには 花もたせ
一歩さがって ゆずるのが
円満にいく コツですわ
いつも 感謝を忘れずに
どんな時でも へェ おおきに


      五、 昔のことは みな忘れ       
自慢話は しなはんな
わしらの時代は もうすぎた
なんぼ頑張り 力んでも
体が いうことききまへん
あんたはえらい わしゃあかん
そんな気持ちで おりなはれ
三、 お金の欲を 捨てなはれ    
なんぼ ゼニカネあってでも
死んだら 持っていけまへん
あの人は ええ人やった
そないに 人から言われるよう
生きてるいるうち バラまいて
山ほど 徳を積みなはれ
  六、 わが子に 孫に 世間さま    
どなたからでも 慕われる
ええ年よりに なりなはれ
ボケたらあかん そのために
頭の洗濯 生きがいに
何か一つの 趣味持って
せいぜい 長生きしなはれや

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