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平成15年 2003.1.9日 午前11時
山の神神社(牛神さま)の遷宮が行われました
山の神神社は、賞田廃寺の北側を道に沿って少し登ったところにあります。
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山の神神社新宮 | 山を降る御霊 | 山の神神社旧宮 |
山の神神社(牛神様)は、賞田の龍の口山登山口から急坂を登ったところにあります。
その神社は、以前は牛神さまといわれていました。賞田地区では、ずいぶん昔には山の中でも牛が飼われていました。
その当時は山の中腹辺りまで、牛が飼われていことが多かったようです。そして龍の口山の南側の中腹あたりには、牛神様を祭った祠(ほこら)がありました。
今から150年ほど前、その祠付近にあった木を切ったところ、牛が相次いで死にました。このことは古文書の記録にもあります。【「上道郡中田村新林願」弘化3年(1846年)(龍の口山における「猪垣」の検証・植松岩實氏著から引用)】
それ以前から祠はあったようですが、およそ150年以上も前から、地元賞田の中田地区の人たちと、脇田地区の人たちなどが、祠を大切の守り、お祈りをしてきました。
昔は牛神さまとしてお祭りしていたようですが、いつのころからか山の神様としても、お祭りするようになったようです。
山の神さまは、山の恵みと山の自然を守る神です。賞田の人たちは、昔から山の自然を大切にしてきました。
きれいな川も山が原点です。山を守れば水も守れるということでしょう。
祠はかなり急坂のところにあるのと、祠も老朽化してきました。地元の人たちもお年寄りが多くなり、お参りするのが大変になりました。お参りだけではなく、参道の下草刈りも大変です。
そこでこのたび、少し下の位置に新しい祠を石作りで作りました。石造りはピラミッドのようにいつまでも残ることでしょう。そして本日、山の神神社の遷宮が行われたわけです。
昔の人たちの気持ちをこれからも大切にいつまでもお参りして、山の自然の恵みを大切にする願いは、これからの人たちにも、ずっと引き継がれていくことでしょう。