7.ネパールヒマラヤ紀行 (深川弘行)       戻る

5.高山病

高山病にかかると、疲労感が激しく、吐き気、下痢、食欲不振、頭痛などの症状がでます。
われわれのテント生活の最終目的地はヤラカルカ(標高4750m)です。富士山(3776m)よりさらに1000mほど高い場所でのテント生活をします。空気は地上の半分以下です。隊員のうち高山病にかかり、ヘリコプターでカトマンズに緊急輸送をしたり、高山病の治癒の必要から高度を下げるため、2500m近く低いラマホテル(標高2435m)まで避難した人、高山病の応急手当のためガモウバッグに入る人達も、いました。私は幸いにも高山性の症状がなく無事快適なトレッキングを終了しました。

ヤラカルカ(標高4750m)で高山病が悪化しヘリコプターでカトマンヅの病院へ緊急移送される隊員。
(カトマンズの病院で高山病は回復し無事帰国した。)
         
キャンジンゴンパ(標高3840m)で高山病にかかり、ガモウバッグに入って応急治療を受ける隊員。
本人は、一時的に回復し、翌日、下山し高度を下げたので回復した。

【注】ガモウバッグはビニール製の円筒型の袋で、外から足踏のポンプで加圧し、袋の中の気圧を上げることによって、見かけ上の高度を下げ、一時的に高山病の症状を軽減する携帯用の治療器具。

高山病予防のコツ
1.高所ではお酒を飲まない。食べすぎない。しかし適度に食べる。
2.急激な運動をしない。(必要以上に頑張らない)すべてテンポはゆっくりゆっくり(ビスターリ、ビスターリ)
3.水分を沢山とって、排尿を頻繁に行い、新陳代謝を活発にする。
4.目的地に着いてもすぐに眠らない。その高度に順応してから寝る。
5.あまりくよくよ考えない。明るく前向きに。  等々・・・・
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