4.服部保郎さんの帆船模型   (脇田在住) (2/3)     戻る

帆船模型 カティ・サーク (CUTTY SARK)  (高島中学校へ寄贈)
【制作時間200時間(約8ヶ月)】

カティ・サーク号【総トン数 963トン. 長さ 64.47メートル. 幅 10.97メートル. 船質 木造. 船装 3しょうシップ型. 建造年 1869 年(明治2)】
ロンドンのグリニッジ天文台にほど近いテムズ河沿いに、英国最後の帆船カティ・サークの実物が保存されています。中国から新茶を急いで運ぶために建造された小さなクリッパー船です。
高速で海上を疾走するために、3本マストに帆が30数枚つけたものをクリッパーと呼び、そして驚くことに、まったくの無風状態でも5〜6ノットのスピードが出たといわれています。

カティ・サークは悲運の帆船とも呼ばれ、建造された年は奇しくもスエズ運河が開通した年でした。この時期は蒸気船が台頭してきた時代で、貿易風の関係で喜望峰回りでしか行かれないカティ・サークは、スエズ運河を通る蒸気船と較べて3倍もの日数が必要でした。

そして1895年の航海を最後に30数年という短い現役に幕と閉ました。栄光の帆船時代を伝えるカティ・サークには、今も多くの観光客が訪れています。


写真左は、船首飾り(Figurehead)、足の速い妖精ナニーの彫刻が飾られています。カティ・サークとはナニーが着ていた「短いシミーズ」を意味するそうです。また「カティ・サーク」はスコッチウイスキーの銘柄の一つにもなっています。
カティサークの帆走(想像図
グリニッジのカティサーク カティサークの船尾

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