2.藤原 正さんの登り窯とその作品(中田北在住)     戻る

のぼり窯

藤原 正さんは龍ノ口山の麓、賞田廃寺跡の山側に昭和60年(1986)に居を構え、のぼり窯を大小2基造られました。龍大窯(りゅうおうがま)と命名され、今では造り手が少なく、また、技術を要する大甕(おおかめ)の製作者でもあります。その創作活動の一端をご紹介します。【龍大窯へのお問い合わせは(086)275−3992へどうぞ】

のぼり窯(大)長さ25m 幅2m 高さ1.8m のぼり窯(小)長さ15m 幅1.5m 高さ1.2m
のぼり窯は2基あり、1年かけて製作した大甕やそのほかの作品を入れて、年一回火入れされます。
ちょうどこの3月には、大きいほうの、のぼり窯に火入れが行われ、4月末に窯の温度が下がるのを待って作品が取り出されます。火入れが始まると、約20日間は24時間休みなく、薪が焚かれます。薪は松の木で県北から仕入れ、一度に約3000束必要です。松ノ木も樹脂の豊富なものが必要です。
のぼり窯(小)は、大きな作品を焼かない時に使います。小さい窯の方は焼きの変化が多く、変わった焼きの作品ができるようです。
のぼり窯は耐火煉瓦造りで、その上に土が塗られています。龍ノ口山の土はのぼり窯の上塗りの土に適しており、のぼり窯(大)は、2人がかりで約1ヶ月程かけて造られました。

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