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8.龍ノ口山のスミレたち(1)   【平成18年4月9日(日)】      

春、龍の口山に咲くスミレを紹介します。
スミレの仲間は、いずれも春の短い期間しか花を楽しむことはできません。また、日当たりや湿度、土壌などいろいろな条件により、同じ山でも数種類がすみ分けています。どうか、美しい野草を見つけても根こそぎ持ち帰るようなことはせずに、「野の花は、野に。」というおおらかな気持ちで楽しんでください。
(A.Morimoto)

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タチツボスミレ
山道を歩いていて、一番よく目にするスミレです。薄紫色の小さな花は、栽培種のスミレに比べて、上品で清楚な感じがします。群生しているところは見事で、時にそんな光景にめぐり合うと、うれしくなります。
シハイレスミレ
長いハート型をした葉の裏が紫色のため、「紫背(しはい)」という名前がつけられました。花の色は他のスミレに比べて赤みが強く、やや小ぶりです。よく見かけるのは南展望台から駐車場にいたる道沿いです。
ニオイイタチツボスミレ
濃い赤紫色の花の中心が白く抜けているように見えるのが特徴です。その名のとおり、花がほのかに芳香を放っています。そっと顔を近づけてみてください。微かな香りがとても爽やかに感じられます。
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