「何もしない」のもいい  (深川弘行) (7万件達成)      トップ        ホーム

【平成17年4月24日(日)】      「NHK・ご近所の底力」 

先日NHKの「ご近所の底力・払っちゃだめ、架空請求」という番組を見ていました。これは、架空請求にだまされた人たちの体験などをもとにして、架空請求にどう対応していくかという内容で大変参考になる番組でした。
その内容はさておいて、架空請求の相談に気軽にできるようにするために出来たボランティア活動に大変興味を持ちました。
たった一年で5000人のボランティア団体誕生
番組の中で埼玉県川口市・鳩ヶ谷市の若者たちが昨年1月に立ち上げた、防犯ボランティア団体「B-1ネット」の紹介がありました。
この団体は10代から30代のサラリーマンやフリーターなど5000人が参加しており、これまでにおよそ300件の架空請求に関する相談を受け、被害を未然に防いできたそうです。
 
活動のコツは「何もしない」
司会者が「5000人もの若者達を巻き込んだコツは?」の質問に、リーダーの後藤英樹さんは「平常は会員に対しては「何もしない」ことです。」と答えておられました。つまり「パトロール」や「集会」など日常的な業務を決めてしまうと、時間の融通が利く特定の人しか参加できないし、参加できない会員は疎外感をもつので、あくまで「困った時に互いに相談し助け合える関係」を作ることが目的なのでということです。この会員に対して「何もしない」という言葉に私は共感を覚えました。とにかく平常は会員たいして余分な負担を掛けない。会員が必要な時に助けになるという方針を徹しているそうです。
 
賞田電子町内会の「何もしない」集
電子町内会の運営も、会員に対しては「何もしない」ということがあってもいいのではないかと思います。
私達も最初から「何もしない」をもくろんだわけではありません。結果的に横着をしたので、「何もしない」になりました。そのなにもしない集は以下のとおりです。
 
更新一斉メールは送らない
電子町内会を開設した初期のころは、更新した情報を周知するために、一斉メールを送ったりしておりましたが、考えてみれば、ダイアルアップ回線の会員は、このメールを見るために通話料金がかかり、そのホームページを見るために、またお金がかかります。しかも当電子町内会の情報は、お金を払って見るような情報ではありません。これは「何もしない」ほうがよいと気がつきメールの送付は止めました。(今は会員ごとに一斉メールの停止はできますが。)
せめて最初の一斉メールで周知内容がわかるようにすればいいのでは、という意見が多くあります。
 
ホームページをぜひ見るようにと勧奨をしない
ホームページを見るか見ないかは、本人が決めることで、これも「何もしない」でご本人まかせにしております。「ぜひ見てください」といって勧奨しても、ご本人が失望されれば逆効果になるのではと思います。
 
電子町内会会員の集会はしない。(電子町内会の会員は全体に2割程度をよく頭に入れておく)
電子町内会の会員を集めての集会も、皆さんの負担が多いわりに、あまり意味があるとは思わないので、これも「何もしない」でおります。
会員に負担増になることを避け、こちらも集会を企画する手間を横着しているわけです。
 
携帯電話会員は積極的には勧誘しない。
携帯電話での利用が可能になったときも、携帯電話でのやりとりは、その都度お金がかかること(今は定額もありますが)、当電子町内会のホームページは携帯電話で見る価値のあるページではないこと、また携帯電話でやり取りをしている人たちの層は、電子町内会には興味を示さないだろうと思い「何もしない」ことにしました。
 
パソコンの研修会は行っていない
パソコンの研修会は当初は行っていましたが、アンケートをとっても今のレベルの講習会には殆ど希望がありません。希望しておられる人ももう少し高度であれば参加してもいいというような意見です。
 
おわりに
いろいろな電子町内会があるので、「何もしない」ことが必ずしもいいとは言えないかも知れませんが、電子町内会はボランティア団体です。もっと自由で束縛感のないところに、自然に連帯感も生まれるのではないかと思いますが、どうでしょう。
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