① |
牛乳といっしょにのむと
*抗生物質(バクシダール、シプロキサン、アクロマイシンなど⇒薬の吸収が悪くなる
*腸溶錠(オメプラール、バイアスピリンなど)⇒胃で溶け出してしまい、効果がなくなる
*骨粗鬆症治療剤(ボナロン、フォサマック、ベネット、アクトネルなど)⇒カルシウム、
マグネシウム、鉄などの金属成分と結合すると、吸収が悪くなる
・ある調査で、お年寄りの3分の1の方が、牛乳で薬をのんでいたそうです。
薬の効きが悪いのは、のみ方が悪いのかもしれません。 |
② |
緑茶、紅茶、コーヒー(カフェイン含有飲料)といっしょにのむと
*かぜくすり(カフェイン含有)⇒カフェインの作用が増強して、めまい、どうき、ふるえ
などの症状がでる
*タガメット⇒カフェインの解毒が抑制され、カフェイン中毒症状がでる
*ザイロリック⇒薬の作用が減弱する |
③ |
グレープフルーツジュースといっしょにのむと
*降圧剤(カルシウム拮抗剤;バイミカード、カルブロック、アテレック、アダラートな
ど)⇒血圧が下がりすぎる。
*ハルシオン⇒効きすぎる
・グレープフルーツジュースの効果は、コップ1杯でも、24時間つづきます。カルシ
ウム拮抗剤を服用している方は、飲まない方が無難です。なお、ノルバスクは、
まず安全です。また、オレンジジュースなら大丈夫です。 |
④ |
アルコールといっしょにのむと
*睡眠剤・抗不安剤⇒効きすぎて、記憶障害、幻覚、悪夢などがあらわれる
*降圧剤⇒血圧が低下しすぎる
*抗ヒスタミン剤(ポララミン、ニポラジンなど)⇒めまい、頭痛がおこる
*バッファリン⇒胃腸障害が増強する
*ピリナジン、カロナール⇒効きすぎる。肝障害がおこりやすくなる
*タガメット⇒急性アルコール中毒となる
*セフェム系抗生物質(セフゾン、フロモックスなど)⇒2日酔い状態となる
*SU系糖尿病剤(ダオニール、アマリールなど)⇒血糖が低下する
・風邪をひいた時に、風邪薬といっしょに栄養ドリンクをのむ方がありますが,
これは要注意です。栄養ドリンク2本には、ビール1杯分に相当するアルコ
ールが含まれています。副作用がでやすくなります。 |
⑤ |
納豆、クロレラ、モロヘイア(ビタミンK含有食品)といっしょにのむと
*ワーファリン⇒薬の作用が減弱する |
⑥ |
チーズ、ヨーグルト、赤ワイン、ビール、バナナ、レバー(チラミン含有食品)といっしょにのむと
*トリプタノール、イソニアジド、ダンリッチ(塩酸フェニルプロパノールアミン)⇒チラミ
ンの代謝を妨げ、高血圧発作をおこす。頭痛やひどくなると脳出血となる
・塩酸フェニルプロパノールアミンは、鼻炎の薬として、ダンリッチや市販の風邪薬にも
含まれています。しかし、服用していた患者さん(とくに若い女性)が、脳出血となり、
現在、ダンリッチの製造は中止になりました。
しかし、ダイエット薬として、海外で販売されています。インターネットなどでの購入に
は、注意して下さい。 |
⑦ |
キャベツ、カリフラワーといっしょにのむと
*ピリナジン、カロナール⇒薬の代謝が亢進し、薬の効き目が悪くなる
*チラーヂン、チラーヂンS⇒ヨウ素の吸収が妨げられ、薬効が低下する |
⑧ |
イチョウ葉エキスといっしょにのむと
*ワーファリン、アスピリン⇒出血傾向がでる |
⑨ |
セント・ジョーンズ・ワート(西洋おとぎり草)といっしょにのむと
*テオドール、ワーファリン、経口避妊薬⇒薬の作用が減弱する |
⑩ |
タバコといっしょにのむと
*テオドール⇒薬の半減期が短くなり、薬が効かなくなる
*経口避妊薬(ピル)⇒血栓ができやすくなる |