祗園大樋
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祗園大樋の改修記念碑
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祇園大樋の川掃除
湧き水の町としては「雄町」が有名ですが、中井町内の中心を流れる中井川にも「雄町の水」に負けない井戸があります。町内会として、この井戸を保存するためポンプを設置して「誰でも」、「何時でも」取水出来るよう設備しました。
この水の源は、岡山三大河川旭川です。中井川も旭川の支流です。龍ノ口八幡宮のある山の北・段原水門から中原川を経て祇園大樋から分岐して、祇園、賞田を経て国府市場から中井川となるのです。
そして、赤田、清水、乙多見、関、神下などを経て百間川下流へと合流します。川は農業が基幹産業であった戦前・前後の時代は農業用水路として非常に重要な役目を負っていました。
毎年5月この川に係わる町内の方々が、祇園大樋に集合し、下へ下へと川掃除をして行きます。5月23日川掃除のスタート日で、私も水利土木委員・中村勲氏と参加しました。
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下へ下へと川掃除に汗を流す人々
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祗園用水 |
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25日には中井川の掃除
中井川の掃除日は5月25日です。続いて7月、8月には川の中に生える藻を刈り取る作業も実施します。
現在では農地が宅地化され水田も少なくなり、農業用水路としての役目は少なくなりました。むしろ生活排水路の感さえあり、川が汚くなりました。昔の川掃除は水路の整備が主でしたが、現在では、川に投げ込まれた空き瓶、空き缶などゴミ掃除が中心になってしまいました。
これからの川の役目
中井町内でも下水工事が急ピッチで進められています。もう2〜3年もしたら生活排水は下水道に流れるようになります。生活排水が流れ込まなくなることで、本来のきれいな農業用水路を取り戻すことができます。
これからの川にはどのような役目をして貰うのでしょうか。人間は水なくしては生きていくことができません。勿論「身体」に飲む水だけではなく、「こころ」に飲む水、清らかな水の流れ(癒しの場)であって欲しいと願うのは、私一人でしょうか。
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